“あき時間”を有効利用する働き方、ギグワーク    ※が注目を集めている。

※英語のGigギグ(一度だけの演奏やセッションを表す俗語)とWorkワーク(働く・仕事)を合わせた造語で、空いた時間で単発・短時間の仕事をする働き方のこと

IT技術の進歩や働き方改革によって、多様な働き方ができるようになってきた。リモートワークはネット環境があればどこででも可能で、働く場所を自分で選べる。ギグワークでは働く時間を選び、多種多様な就労が可能だ。そのため、バイトや副業としてギグワークを選択する人も増えてきている。

今日は、そんなギグワークの普及をめざすながおかマッチボックスをご紹介しよう。

 

 

■時代はWinウィンWinウィンな働き方へ

 

労働力調査(2023年4-6月期平均総務省統計局)によると、非正規労働者は2,090万人で6期連続で増加している(前回よりプラス6万人)。非正規を選んだ理由は「自分の都合のよい時間に働きたいから」が34.9%と最も多く、「家事・育児・介護と両立しやすいから」も11%と着実に増加してきている。

こうした労働形態の新しい傾向に対応するため、長岡市は、市内企業の短期・単発(1日、数時間単位)の求人を集め、ライフスタイルに合った働き方を希望する求職者とのマッチングを図るシステムながおかマッチボックスを9月1日から稼働させた。長岡市公式の専用サイト・アプリケーションを通じて、事業者は1日単位、数時間単位で求人情報を掲載することができ、求職者は事前にプロフィールを登録するだけで、サイト上で採用が決定する。履歴書や面接は不要だ!

 

 

 

 

現在、サービス業や小売業、製造業、IT系など30事業者が登録。求人件数約3,000件で、スタート数日でマッチングが成立し採用された実績は120件と、好調な滑り出しと言える。実際にマッチボックスを通じて就労した方からは、

・履歴書作成や派遣登録などの手続きがなく気軽に応募できるのがいい
・長岡市公式であるため、仕事内容に安心感が持てる
・Webサイトに加えアプリがあるのでスマホから簡単に応募できる

など、いい反応だ。

 

市内企業の働き手確保に加え、子育て世代や学生、高齢者の働き方の選択肢を増やすことで、だれもがフレキシブルに働ける環境を実現することに役立つ。

 

「ながおかマッチボックス」を通じて働く若者(角上魚類本店)。この日は8:00~16:00まで勤務し、主にカニを販売
■ バイトを兼ねた体験就労も

「ながおかマッチボックス」は、オープンイノベーションでMatchbox Technologiesと協同で開発した新しいシステムで、今年度は実証実験、来年度の本格導入を目指している。
長岡市は、4大学1高専15専門学校の高等教育機関が集積し、多くの学生が暮らすまちだ。長岡独自・・・・のマッチボックスには、市内の学生向けの「体験就業」メニューも用意し、正社員雇用・就職を前提とした業務体験も行うことができる。市外に進学した学生の長期休暇中にも利用できる。学生さんたちからは、ぜひ市内企業を知るきっかけにしてもらいたいと思う。

 

 

今後、IT系やデザイン系、福祉・介護などの、学生が希望する業種の求人を増やしていきながら、市内企業への就職につなげていく。併せて、求人内容や就労実績などをデータ化し、市の雇用政策に活かしていく。
さらに、ボランティアや企業と学生をつなぐ事業の募集などでも活用し、交通費、謝礼等に
ながおかペイのポイント付与を使うなど、さらなる展開を目指していきたい。

 

自分に合ったワークバランス、ワークスタイルで働けるまち長岡が理想だ。一人ひとりがスマホで働き方を選べるなら、効率よく自分の生き方を追求できるようになるだろう。
さあ、NAGAOKAから始めよう!

 

 

 


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ながおかマッチボックス」 イメージイラスト