2022年がスタートして1週間余り。長岡市政がことし取り組む課題を、ピックアップしてみたい。
最初に、まずコロナについて──
日本でも新型コロナウイルスの新たな変異株・オミクロン株の感染が急速に拡大し始めた。オミクロン株は、感染力は強いが、重症化率は低いといわれている。(→参考)
また、長岡市のワクチン2回目接種率は90%を超え、3回目の接種もはじまっているので、昨年より安全な状況がつくれるのではと考えている。
粘り強く感染防止対策に努めながら、しかし必要以上に恐れることなく、今年は積極的に動く年にしていこう。
■ポストコロナを見据えた経済政策を展開
この2年間、長岡市はコロナ禍から地域経済を守るため、事業者支援などに総額約32億円をかけ、積極的な経済政策に取り組んできた。ウイルス禍を乗り越え、全国的な社会課題である人口減少の克服のためにも、求められるのは経済の成長だ。


今、長岡にはウイルス禍にありながら、首都圏企業のサテライトオフィスが続々と設立されている。
くわえて、長岡北スマート流通産業団地には21社の進出が決定し、今後、新たに1,000人の雇用と200億円を超える設備投資をが見込んでいるところだ。

また、昨年スタートした長岡に居住しながら首都圏企業にリモートワークで勤務する「NAGAOKA WORKER」には16社の賛同を得ており、人材と企業が集まって交流し、サステナブルに成長するまちづくりに全力を挙げて取り組んでいる。
さらに、農業とモノづくり──このフィールドでは、受け継がれてきた技術と地域資源を活用し、バイオ産業をはじめとする新産業の創出につなげていく。
■立ち上がる新しいまちづくりの拠点

大手通坂之上町地区では、人材育成と産業振興の拠点「米百俵プレイス ミライエ長岡」がいよいよ形になってきた。
旧大和長岡店があった所に、互尊文庫や、NaDeC BASE (4大学1高専をはじめテクノ人材ものづくり人材・産業界・その他関係者などの交流拠点)、第四北越銀行が移転オープンするのは来年だ。ここから4大学1高専が持つ知見・研究力・人材、ものづくり企業の集積をリンクし、その基盤の上に、意欲ある人の起業・創業や地場産業の育成支援を推し進めてゆきたい。
地場産業の経済活動と若者の活動の活性化が、未来につながる“まち”の姿を描き出してくれるはずだ。

今こそ、長岡に受け継がれてきた「米百俵の精神」を思い起こそう! 十年先、百年先の長岡をつくるための「未来への投資」を意識的に継続し、多くの人が集い、自由かっ達に交流する中で、イノベーションが次々に生まれるまちづくりを進めていく。
■選ばれるまち長岡
インターネットの普及とウイルス禍の長期化で、地方分散の流れが本格化している。受け入れる地方においては「都市としての魅力があるかどうか」が問われ、移住者に選んでもらうための都市間競争ともなってゆく。

長岡市としても、しっかり「選ばれるまち」になっていかなければならない。
そのためにも、福祉・健康・医療・子育て支援をはじめ、タブレット等を活用した長岡独自の教育構想「Edu‐Diver構想」を具現化し、生活の質のさらなる向上を図っていく。
目的はシンプル──長岡に住む人の満足度を上げてゆくこと──だ。

そして、だれもが安心して生き生きと暮らせる「地域共生社会」と、あらゆる分野で女性も活躍し、多様性が活力を生む社会を実現していきたいと思う。
■さいごに
今年こそ、ウイルス禍を乗り越え、過去2年分の市民の皆様の想いとともに、長岡まつり大花火大会を開催したいと考えている。「長岡魂」の象徴である長岡花火を、万難を排して打ち上げ、長岡の明るい未来をつくるエネルギーにしてまいりましょう。
関 連 記 事: 教育構想“エデュ-ダイバー” 人づくりはまちづくり(米百俵プレイス) step-by-step 長岡版ネウボラ 発酵/バイオ/循環型社会
タイトル画像: 2019年長岡まつり大花火大会のフェニックス花火