悠久山公園で令和5年度から進めていた「子育てエリア」のリニューアル工事が完了し、 5月5日の「こどもの日」に「悠久山こどもフェス」とし てお披露目イベントを開催した。天気にも恵まれ、多くの親子連れでにぎわった。

今回は、現在着々と進んでいる「おやま」=悠久山公園の再整備についてご紹介しよう。

■市民の憩いの場「おやま」

古くから「おやま」の愛称で親しまれてきた悠久山公園は、桜の名所、そして市民の憩いの場として愛されてきた。2,500本もの桜が咲き誇る花見の時期だけでも、約5万人が来園する。悠久山公園は、大正8年(1919年)の開園以来、その時代のニーズに合わせて、さまざまな施設が整備されてきたが、近年は桜の老木化や設備の老朽化が進んでいた。

そこで、悠久山公園をつくった先人たちの想いを受け継ぎ、悠久山公園本来の姿や魅力を残しながら、より多くの人に利用してもらえるよう、令和2年度より、「さくら再生」「歴史的資産の活用」「豊かな自然の保全」「憩いの場の創出」を4つの柱に、公園の再整備に取り組んでいる(過去のブログ参照)。

■悠久山公園を整備し未来へ受け継ぐ

再整備にあたっては、悠久山公園をより身近に感じてもらい、安心して訪れてもらえる環境作りのために、広く意見を募るべく、令和元年度に市民アンケートを実施。約5,900件の回答のなかで、子育てエリアでは、トイレの改修や大型遊具、屋根付き休憩施設を望む声が多くあり、2カ年計画で整備した。

一昨年は長年親しまれてきた「大型すべり台」をリニューアルし、幼児向けの「ワイド型すべり台」、さらに明るく清潔で使いやすい「多目的トイレ」を新設。そしてこのたび、こどもたちに大人気の「ふわふわドーム」、そのすぐ隣に、こども達を近くで見守れる「日よけ施設」を新たに設置、芝生広場の整備も行った。

今回の整備にあたっては、かつて悠久山公園が市民の寄付などにより造られたように、クラウドファンディングを活用している。「悠久山公園の楽しい思い出を次世代につなげたい!」という呼び掛けを行い、目標額500万円に対して281件599万円もの寄附をいただいた。これも「おやま」を愛する市内外の皆さんの思いの表れだと、感謝申し上げる。

今後、悠久山公園は、「さくらの植替え」「散策路の改修」「間伐による里山の整備」を継続して実施していく。また今年度からは、旧屋内プールや野球場周辺などのスポーツエリアの整備も進める予定だ。

また、毎年、春と秋に市民団体や市民ボランティアが「悠久山大清掃」を実施している。開園から100年経った今でも、悠久山公園が市民の拠り所として受け継がれているのは、こうした市民の皆さんの活動が連綿と100年続いてきたおかげだろう。今後も市民の皆さんとともに、悠久山公園を未来の世代へ繋ぐための取り組みを続けていく。

   関  連  記  事 :  悠久山公園を未来につなげ 

 

 タイトル画像 : 

5月5日 悠久山こどもフェス シャボン玉で遊ぶ子どもたち