1月1日に発生した令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に、心より哀悼の意を表するとともに、被災された方々に お見舞いを申し上げます。

長 岡市においては、甚大な被害を被ることはなかったが、それでも水道の濁り水対策など作業を要する地域があった。全力で対応していただいた皆様に心から感謝したい。
現在、被災地の石川県に緊急救援隊として本市消防本部から54名、下水道復旧に土木部職員4名を派遣している(1月8日時点)。新潟市にも家屋調査などの要員を継続的に派遣しているところだ。数々の震災から力強く復興を果たしてきた長岡として、今後もこれまでの経験を活かし、能登半島地震の復旧・復興を最大限に支援していきたいと考えている。

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さて、この1年はどのような年になるだろうか?
新年のあいさつの中で多くの皆さんが、今年の干支・たつにちなんで「昇り龍のような1年に」と述べていた。思いは私も同じだが、政治・経済・社会の動きを見れば、今年が激動の年、あるいは波乱の年になることは避けられないだろう。市政運営においては、何が起こっても対応していく構えでのぞむ。

一方で、この30年間にわたる、GDPと実質賃金の伸びは先進諸国で最低、という長い停滞の時代を脱して、ようやく日本に明るい兆しが見えてくるのではという期待もある。新しい時代の到来を信じ、今まで長岡が取り組んできた子育て支援、福祉、教育、インフラ整備、市民協働、イノベーション・DXといった政策が花開くよう、前に進んで行きたい。

今回は、2024年の年頭にあたり、長岡の明るい未来をつくる3つの取り組みを紹介しよう。

 

 

■子育て&子どもと若者の学び/挑戦を支援する

 

《 ハイクオリティな 子育てを!》

昨年暮れに報道されたが、日本経済新聞日経xwoman(クロスウーマン)が行った「共働き子育てしやすい街ランキング」で、長岡市は北信越1位全国18位、中でも保育の質」部門では全国トップに輝いた。各保育園との相談体制や園長・保育士向けの多様な研修などが大きく評価されたものだ。

 

長岡の保育の質は全国トップ!(市内の保育園にて)

 

《 子どもは可能性の塊》

本年は、さらに保育や教育に関する相談体制を強化し、子どもの発達段階によりよく対応したサポートを提供したい。保育環境や子育ての駅のさらなる充実を図りながら、子どもたちの成長をトータルで支援していく。

また、市独自の教育情報プラットフォーム「こめぷら」(画像 教室でこめぷらを使う小学生)や、ミライエ長岡ワークショップ(画像 ミライエクリエイティブキッズ)などを通じて、児童生徒の学校外での学びの場を提供し、自分で自ら学びたいことを学べる環境をさらに充実させていく。

 

 

 
《 若者よ、未来に挑め!》

高校生や大学生向けには、ロボコンICTAIなど、新しい技術に触れチャレンジできる場を提供する。若者の起業創業を支援し、長岡で働きたい若者の増加につなげていきたい。

 

 

■ 持続可能性を協働協創

 
《 地域をデジタル強化》

人口減少やウイルス禍によって、急速に地域力が奪われている。多様化・複雑化する地域課題に対応するため、デジタル技術などを取り入れ、地域の利便性の維持と活性化に力を入れる必要がある。オンライン診療の導入(過去のブログ)による中山間地域医療の確保、高齢者のスマートフォン教室やeスポーツ体験などをさらに充実させ、地域コミュニティ機能の維持・強化を図っていく。

 

介護予防教室「つきイチ脳活」での「eスポーツ体験会」
 
《 気候変動にレジリエンス克服する力を》

また、猛暑や豪雨、豪雪などの自然災害対策や、クマ・サル・イノシシなどの鳥獣被害対策をさらに強化し、安全・安心に暮らせるまちづくりを進めていく。

 

《 公平で平和な共生社会》

そして、女性活躍の推進多様性ダイバーシティの確保など、性別や年齢、国籍に関係なく、もだれもが生き生きと暮らせる地域共生社会の実現に取り組んでいきたい。

 

 

■産業を応援する

 

《 “働く”を応援》

長岡駅周辺では、首都圏企業のサテライトオフィスの設置が相次ぎ、コワーキングの民間拠点も次々に誕生している。若者の起業・創業も着実に増え、長岡で暮らしながら首都圏企業にリモートワークで勤めるNAGAOKA WORKERナガオカワーカーも今年100人を超える見込みだ。若者や女性が能力を存分に発揮できる働く場を創出し、人と企業から選ばれるまちづくりを着実に進めていきたい。

 
《 イノベーションをすみずみに》

昨年7月、「米百俵プレイス ミライエ長岡」がオープンし、5か月で来館者は18万人を超えた。新しい互尊文庫を中心に子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方からご利用いただいている。また、4大学1高専や産業界の活動拠点であるNaDeC BASEナデックベースをはじめ、スタートアップやベンチャー企業、研究開発機関等も入居し、さまざまな企業人や起業家、研究者が活動している。

 

オープン当日のミライエ長岡  (2023年7月22日) 

 

市内に設置された太陽光パネル

ミライエ長岡を人材育成と産業振興の拠点として、全国、世界から多様な人材が集い、交流しながら、次々にイノベーションを生み出す開かれた場にしていく。

 

そして、今年も地域産業のデジタル化・DX支援をはじめ、外国人材のインターンシップ事業の促進、脱炭素化再生可能エネルギーの導入、スマート農業バイオエコノミー等の推進により、地域経済を活性化させ、10年後につながる明るい長岡の未来をつくっていきたい。

 

ICTセンシングシステムを活用してミニトマトを栽培 (スマートアグリ長岡


   関  連  記  事 :
 地域医療を守る 女性が働きやすい社会は ミライエ発、長岡版イノベーション

                
 タイトル画像 :
 
今年は7.13水害、10.23中越大震災から20年となった