2月13日(火)、市長記者会見で令和6年度当初予算案を発表した。キャッチフレーズは、

  “社会の変化や災害を乗り越え成長し、
             明るい未来へまっすぐに進む予算


これほど温暖化による地球環境の危機が叫ばれているのに、戦争・紛争は拡大する一方で世界は混迷を深めるばかり。日本も、
容赦のない災害激甚化・多発化に見舞われている。そのうえ、失われた30年による国力低下が指摘され、成長ビジョンもないままに、さらなる国際競争力の低下が危惧されている…。

こうした激動と混乱の時代にあっては、「しばらく様子を見て変化を見極める」という考え方もあるかもしれない。しかし、温暖化への対策は国連のSDGsなどで方向性は出ている。生産と消費の変化、価値観や生活様式の多様化など、かつてないスピードで変貌する時代への対応は、まったなしの課題だ。

ここは迷わず、自信をもって、長岡版イノベーションを加速させ、市民協働によって明るい未来をつくっていきたい。その思いをキャッチフレーズの「まっすぐに」にこめた。あらゆる災害や社会の変化に不撓不屈の精神(レジリエンス)をもって対応し、だれもが安心して暮らせる明るい未来をつくることを目標として予算を編成した。

今回は、令和6年度の新年度予算案の紹介である。

令和6年2月13日(火)  記者会見で新年度当初予算(案)を発表

 

■令和6年度予算案の重点施策

一般会計の総額は1,339億8,500万円で、前年度から3.1%の増額編成とした。特別会計と企業会計を合わせた総予算は2,198億3,790万円で、前年度に比べ1.0%増となった。
重点施策は、次の4つの柱で構成した(詳細はこちら)。一つずつ紹介しよう。

 

Ⅰ 災害に強く誰一人取り残さない安全安心なまちづくり

能登半島地震の発生を踏まえ、災害への備えを強化する。新年度は、中越大震災7.13水害から20年となる節目の年でもある。

また、子どもの成長や子育てを社会全体で応援し、健康・医療・福祉・介護をさらに充実させるほか、地域の安全安心な暮らしの確保とコミュニティづくりの推進に取り組んでいく。

 

・津波対策の強化 2,908万5千円【新規】
  ➣迅速に救急避難情報を発信するシステムを寺泊地域に整備
・原子力防災の推進 1,402万4千円【新規】
  ➣市町村研究会の活動を通じた取り組み、地域防災計画・避難計画を改定
・配慮を要する子どもと保護者への支援体制の充実 1億8,874万8千円【拡充】
  ➣発達支援に特化した専門職の配置など
・健康寿命延伸・健康格差の縮小に向けた取り組みの充実 3,579万9千円【新規】
  ➣「ながおかウェルネス事業」を実施
・支所長裁量予算の拡充 5,735万円【拡充】
  ➣「地域の救急箱」による災害応急対応と住民サービス
・課題対応の強化・生活道路の緊急対策工事の実施 1億5,000万円【新規】
  ➣舗装や側溝、安全施設等の修繕工事を加速化

 

  

Ⅱ 「新しい米百俵」による人材育成と産業振興「長岡版イノベーション」の推進

子どもたちの新しい学びの場を整備し、未来を担う人材を育成するとともに、新産業の創出や循環型社会に対応した取り組みを進めていく。併せて産業界の人材確保に取り組み、物価高騰対策など地域経済の下支えを図っていく。

 

・中高生向け人材育成事業や4大学1高専学生の交流事業の実施 3,468万円【新規】
・地域の脱炭素移行と再エネの推進 2億4,636万5千円【新規】
  ➣新築住宅のZEHゼッチ化や太陽光パネル、蓄電池導入を支援
・官民連携による企業のデジタル化支援とDX推進体制の整備促進 5,454万7千円【新規】
・外国人材の受け入れのための留学生インターンシップ支援 3,029万円【拡充】

令和5年6月  ベトナムのホーチミン市工科大学生とインターンシップ受け入れ企業との交流会

 

 

女子中高生を対象としたウェブサイト制作講座 「Waffle Campホームタウンin長岡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅲ 長岡を元気にする活動の推進と魅力の発信

だれもが元気に活躍できる環境の整備、歴史文化や観光資源を活かしたまちづくりを進める。長岡の魅力を発信し、交流・定住人口の増加につなげていく。

 

・あらゆる分野における女性活躍の推進 997万4千円【新規】
  ➣自分らしく元気な活動につながる女性のネットワークづくりなど
eスポーツによる関係・交流人口の創出と体験機械の拡大 1,684万5千円【拡充】
戦災資料館の移転整備 2億8,689万7千円
全国闘牛サミットin長岡大会 700万円
・摂田屋・宮内地区等の観光まちづくりを推進 5,040万6千円【拡充】

➣摂田屋観光ビジョンの実現に向けた取り組みなど

 

寺泊文化センター はまなすのeスポーツスペース
摂田屋地区にある旧機那サフラン酒製造本舗(主屋・鏝絵蔵) 外国人観光客の人気も高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅳ 効率的で持続可能な行政運営

社会経済情勢の変化に対応し、持続可能な行政運営を行うため、先端技術を取り入れることで行政サービスの質の向上を図りつつ、業務のさらなる効率化を進めていく。

 

AIの活用による行政事務の効率化推進 1,327万6千円【新規】
  ➣相談業務支援システムの利用を拡大
・持続可能な行財政運営プランの着実な推進 

 

 

二度の戦災から立ち上がってきた長岡には、直面している時代の大転換に対応する経験知があるはずだ。これは大きなチャンスともいえる。長岡のまちづくりの原点である「米百俵の精神」と「市民協働」に立ち返り、オール長岡で一致団結し、10年先、100年先につながる長岡の明るい未来をつくっていきたい。

※令和6年度当初予算案は、3月4日(月)に開会する長岡市議会3月定例会で審議される。

 

   関  連  記  事 :  2024 明るい長岡の未来へ

 

 タイトル画像 : 寺泊地域の汐見台から臨む日本海

令和6年1月1日に発生した能登半島地震では多くの人が高台である汐見台に避難した