首都圏企業の長岡サテライトオフィス開設が加速
先月30日(月)、音楽・映像配信で有名な(株)USEN-NEXT HOLDINGS(東京都品川区)が、グラン長岡ビル(旧長岡STビル 東坂上2)1階に「USEN-SQUARE NAGAOKA」を開設した。
さらに、今月1日(水)。(株)東急エージェンシー(東京都港区)が、サテライトオフィス2カ所を同時オープン。場所は、長岡駅前の DiaPlaza長岡 (旧イトーヨーカドー丸大長岡)4階と長岡技術科学大学内だ。
今後も、インテリア製品のデザイン企業である(株)IKASAS DESIGN(神奈川県横浜市)・長岡高専出身の渋谷修太さんが創業したスマホアプリ開発のフラー(株)(千葉県柏市・新潟市)、と続く予定である。
これで、昨年度の2社((株)ジョイゾー・(株)Verve/(株)KUNO/(株)Niza共同)と合わせて計6社となった。
長岡が選ばれる理由
① 東京から新幹線で約90分という利便性
② 4大学1高専はじめ優秀な人材が豊富
③ ものづくりを中心とした地場産業の集積
④ 社員の生活の場としての長岡の魅力(便利な立地、自然、食、米百俵精神etc.)
⑤ 企業人や学生が日常的に交流できるコ・ワーキングスペースの整備(NaDeC BASE→米百俵プレイス(仮称))
などだ。企業にとっては、特に②の人材確保がポイントとなっている。
関係者は例外なく「高い専門性を身につけた学生がこれほど集まる街は、首都圏を除けば全国でも他にない」と評価する。実際、東急エージェンシーは長岡技術科学大学との共同研究、IKASAS DESIGNは長岡造形大学との連携、フラー㈱は長岡高専との連携を視野に入れての進出だ。
これら長岡の強みを武器に、引き続きサテライトオフィスなど長岡への「地方分散」を促進し、若者の地元定着、UJIターン、長岡の産業の発展につなげていきたい。
まず、USEN社で始動!
USEN-NEXTのサテライトオフィス「USEN-SQUARE NAGAOKA」の開設に合わせ、USEN 社で働く NAGAOKA WORKER 一期生の内定式が行われた。
▼写真左(式で一言) 右(USEN社NAGAOKA WORKER一期生7名と同社住谷執行役員)
ウイルス禍で社会が大きく変化するいま、長岡市とUSEN-NEXTは昨年1月に協定を結び、時間・場所にとらわれない新しい働き方、長岡ワークモデルを推進してきた。
内定者7名(6名は長岡市出身)のうち1名が10月から、6名が来年4月からこのオフィスで働く。USEN-NEXTの本社社員として営業やITプログラミング、Webデザインなどに携わる。
同社の住谷猛 執行役員は、「毎年5~10人の NAGAOKA WORKER の採用を数年間は継続する。つきあいのある幅広い企業に賛同を求め、他の多くの企業が長岡ワーカーとして社員を採用する流れをつくりたい」と意欲的だ。早くも賛同している企業2社が、来年度の長岡ワーカー採用に向けて準備を進めているという頼もしい状況だ。
長岡市は、同社とともに設立した「NAGAOKA WORKER協議会※」を通じ、この取り組みをさまざまな企業などに広げ、長岡ワーカーに特化したインターンシップや企業説明会等を開催する予定だ。県内・市内出身者ではない若者も、「長岡に移住して働くことは魅力ある選択肢の1つ」だと気付いてくれることだろう。
“新しい働き方”で仕事ができる長岡の魅力を全国に発信し、人と企業から選ばれるまちづくりを進めていきたい。
※NAGAOKA WORKER協議会
設立目的:長岡ワークモデルの推進
設立主体:長岡市・USEN-NEXT HOLDINGS
代 表:㈱USEN-NEXT HOLDINGS 住谷 猛 執行役員
内 容:東京に担当者を常駐させ、賛同企業・団体および個人の加盟賛同を促進する。今後、賛同企業による合同就職イベントの企画運営、長岡ワーカー一期生7名を中心としたコミュニティの形成支援(交流会開催等)を実施予定。
関 連 記 事: 長岡ワ-クモデル ウェルカム、長岡ワ-カ- 新時代へ国と連携
タイトル画像: NagaokaWorkers の若きさきがけたち(USEN-SQUARE NAGAOKAで)