日本列島が梅雨入りし、雨の季節を迎えている。

大雨による災害といえば、昨年10月の台風第19号が記憶に新しい──。
長岡市では、昨年の教訓をもとに洪水ハザードマップ
を改訂した。最大級の水害から市民全員の命を守るための防災ガイドとなっている。
市政だより6月号と一緒に配布したので──地域ごとに「長岡川東」「長岡川西」「越路・小国・川口」「中之島・栃尾」「三島・与板」「和島・寺泊」の6バージョン──もう目を通された方も多いと思う。

新しい洪水ハザードマップは、最大規模の降雨(国の指示で千年に1度の確率で起こる規模まで)を想定し、「地図情報」のほか、一刻を争うときに素早く最適な決断ができるように『自分がいる場所/状況に応じた避難行動のしかた』『各自で避難を判断するために役立つ情報』をせている。

 

 

 

ハザードマップの想定は、信濃川の氾濫など大規模水害にも及んでいる。


信濃川のような大河の場合、被害範囲が広くなり、市が開設する避難場所に全ての方を受け入れられない(9万6千人分不足)。そこで、「長岡方式」の避難行動を提案した。いざというとき、躊躇なく避難行動がとれるよう3つの行動パターンに分類してある(下図)。各人がハザードマップを見て、あらかじめ①②③の中から選択しておき、危険がせまったら迷わず行動することで、
だれ一人取り残さない“逃げ遅れゼロ”の避難がかなうプランだ。避難場所への集中も回避できるので、新型コロナウィルスはじめ、感染症防止にもつながる。

 

■「長岡方式」の避難行動 ■

 

■洪水ハザードマップ改定
ながおか防災ホームページ
https://www.bousai.city.nagaoka.niigata.jp/
ながおか防災HPホームページ 洪水ハザードマップ
https://www.bousai.city.nagaoka.niigata.jp/洪水ハザードマップ
1 改定のポイント
 ①最大規模の降雨の想定に基づき作成
 ②「長岡方式の避難行動」の説明、避難行動チェックシートを掲載
 ③自ら判断して自ら行動するための情報を具体的に記載
  〇非難を判断するための情報と取るべき行動
  〇市の避難施設
  〇情報の伝わり方、受け取り方
  〇自助、共助のポイントなど
 ④その他、新たな取り組み
  〇信濃川早期警戒情報の発信
  〇電話配信サービスの導入
  〇防災ホームページの強化(ヤフーと連携しアクセス集中に対応)
2 発行日  6月1日(月)
3 発行部数  137,000部
※地域別に「長岡川東」「長岡川西」「越路・小国・川口」
「中之島・栃尾」「三島・与板」「和島・寺泊」の6種類作成
4 配布方法等
  〇市内約10万8千世帯(山古志地域を除く)に、市政だより6月号と合わせ
て配布
  〇希望者には、アオーレ長岡と各支所等で配布
  〇「ながおか防災ホームページ」に電子データを掲載
  〇「ながおか便利地図」に電子地図を掲載予定

 

   関  連  記  事: 地域力は防災から

 タイトル画像:
長生橋直下に迫る濁流(昨年10月13日)

 挿入大水画像: 信濃川河川敷(左) 信濃川左岸スポーツ広場(右)