中越地震7.13水害から今年で15年目。被災地の復興は一区切りをつけた。全国からのご支援、多くのボランティアのみなさんに、心から感謝を申し上げたい。ありがとうございました!

この節目に、地域防災力の重要性を再認識した私たちが進めてきた長岡らしく先進的な取り組みを振り返ってみたい。

 

 

中越市民防災安全大学(主催:長岡市・中越防災安全推進機構
平成18年から毎年開講。 卒業生は「中越市民防災安全士」に認定され、地域の防災リーダーとして、地域における防災訓練の講師を務めるなどしている。

 

 

この15年間でひしと感ずることは──
①自然災害が頻発し、日本はまさしく「災害列島」になった
背景に異常気象があり、地球温暖化の結果だと多くの人が感じている。問題を無視できない段階と言っていいだろう。
(災害から私たちの生活を守るため、河川の堤防やダム・砂防堰堤など、防災インフラを一段とレベルをあげて整備するのが急務だが、これは国・県・市町村の責務である)

②少子高齢化・人口減少で地域力が減衰している
地域コミュニティの変化は大問題(長岡でも、町内会役員の成り手がいない、子供会がなくなった、老人会の加入者が少なくなった、祭りを続けるのがむずかしい、といった声が…)だ。
子どもや要援護者の見守り、地域の活力の維持、いざという時の助け合いなど、地域コミュニティの役割は大きい。この力をいかにキープするかが、市民と行政が協働で取り組む課題だ。
まずは、何事もオープンな話し合いで決め、皆が意義あると認めるテーマを絞って活動していただくのがよさそうだ。

 

中越市民防災安全士会による救急講習(地域のコミセンで)
安全士会は「中越市民防災安全大学」を修了したメンバーが結成した団体

 

ひとたび災害に遭えば、近隣の助け合いがいかに大切か、被災経験のある市民のみなさんが実感していることと思う。あらためて、自主防災会活動に取り組んでくださる各町内会のみなさん、市民防災安全士など地域防災支援に尽力くださっている方々に敬意を表したい。

 

「中越市民防災安全士会」は今年、防災の推進に関して特に顕著な貢献をしたとして新潟県で初めて「防災思想の普及」分野での防災功労者防災担当大臣表彰を受賞した。

 

 

p.s. 冒頭アイキャッチ画像は自主防災会による避難所のダンポール更衣室設置訓練の様子。長岡の自主防災会の結成率は91%で、全国平均の83%を大きく上回る。避難訓練や救急救命訓練、防災資機材の点検など、活動が活発である