新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
いよいよ、大きな転換の年 (と思われる)2023年がスタートした 。この先何が起こるかわからないといわれるが、ウクライナ情勢はもとより、世界中のあちこちで不安定さが露出してきた感がある。日本もこのままでいいのだろうか?という声が聞こえてくる。
このようなときこそ、新しいもの=未来をつくるチャンスだと捉えよう。負の要素から目をそらさずに目的(=未来をつくる)に集中しよう。私たちが縛られてきたもの、価値観、因習、思考方法が通用しなくなり、静かに終わりを迎えていく──オープンでイノベーティブな発想で、闊達に議論をして未来へのビジョンをつくり、長岡市民で共有していきたいものだと思う。
共同通信社の全国市区町村アンケートによれば、新型コロナウイルス禍以降、20代30代若者の移住が33%増加したという。県内では、長岡市など10市町村が増加と回答している。リモートワークなどの新しい働き方が広がり、国も東京からの地方移住を今の4倍となる年間1万人とする目標を決めた。今年は、移住の都市間競争が本格化していく。本筋から言えば、競争というより、それぞれの特質を理解し合った上での最適なマッチングをアピールしていきたいところだ。
今回の話題は、若者移住も含めた「選ばれるまち」「住みたいまち」への長岡の取り組みを取り上げたい。
■人と企業から「選ばれる長岡」
年末のブログでも紹介したとおり、完売した長岡北スマート流通産業団地には21社が進出が決まり、すでに7社が稼働している。当団地では1,000人の就業(新規雇用350人)と200億円を超える設備投資を見込んでいる。次の産業団地を中之島見附ICの近隣に整備し、さらなる企業誘致と雇用の創出をたたみかける予定だ。
首都圏企業のサテライトオフィスやコワーキングの民間拠点も次々に誕生し、長岡で暮らしながら首都圏企業にリモートワークで勤める「NAGAOKA WORKER」も広がりを見せているので、この動きをさらに広げていく。
単純に企業誘致にだけフォーカスするのではなく、U・Iターンの促進・ベトナムやモンゴルなどの高度外国人材のインターンシップ事業・産業界のデジタル化・DX支援・デジタル地域通貨「ながおかペイ」などなど、相乗効果を計算した重層的なプランを展開してゆく。
農業とバイオ、ものづくり産業を結び付け、新産業の創出を図る。
もちろん、エネルギー分野でも、脱炭素化や省エネなどの取り組みを通して、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入を加速させていく。
■ だれもが暮らしやすい「住みたいまち」長岡
長岡が選ばれるまちになるためには、産業の活性化、若者の就職先の確保とともに、快適で安全安心な暮らしの実現が必要だ。今年も医療体制の支援をはじめ、長岡市医師会や医療機関と連携し、引き続き感染症対策に努め、災害対策、地域インフラの整備を着実に進め、健康・福祉・子育て支援・教育のさらなる充実を図っていく。
そして、女性がリーダーとなって活躍できる「女性活躍の推進」に最優先課題として取り組む。性別や国籍を問わず、さまざまな価値観の人が活躍できる多様(ダイバーシティ)でグローカルな地域共生社会、開かれたコミュニティ、開かれた地域の実現にも力を入れていきたい。
■「スピリッツのまち」長岡
いよいよ本年7月22日(土)、人材育成と産業振興、そしてイノベーションの拠点「米百俵プレイス ミライエ長岡」が先行オープンを迎える。
ミライエ長岡の原点である「米百俵の精神」とは、まさに危機や転換期に直面したときに発揮される長岡魂〜スピリッツだ。
新しい互尊文庫をはじめ、子どもから高齢者まで、誰でも気軽に立ち寄れ「学びの場」が誕生する。また、市内4大学1高専や長岡商工会議所などが持つネットワークと人材、ものづくり企業の集積を活かし、産学官金が連携を深め、若者の起業・創業や産業ビジネスを支援する拠点も入る。
ミライエ長岡を新しいイノベーションの拠点として、多くの人が集い、楽しみ、交流する中で、新しい価値の創造による活力あるまちづくりを推進していく。
ウイルス禍は続くかもしれないが、新型コロナの「2類から5類へ」の見直しも検討されている。
今年は、長岡まつり大花火大会はもとより、各種のイベント・集会・会合を再開し、観光客を受け入れ、市民活動も盛り上げていきたいものだ。
若者の働く場があり、新しいビジネス展開が見込める長岡、多様な働き方と、健康で充実した暮らしができる長岡の魅力を全国に発信し、これからの新しい時代に「選ばれる長岡」への歩みを力強く進めていきたいと考えている。
不死鳥のまち長岡の未来へ、オールNAGAOKAでがんばっていこう。
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タイトル画像: 長岡の中心市街地