令和8年度当初予算案が現在、市議会で審議中だ。

令和8年度は、市制施行120周年を迎え、新たな総合計画がスタートする節目の年。 直面する課題 に全力で取り組みながら、これまでの歩みを止めず、次の10年、さらにその先の未来も見据えたまちづくりを進めていく。4月からスタートする総合計画のキャッチフレーズは、「変わるれ!長岡 住み続けたい 戻ってきたい 選ばれるまち ~イノベーション先進都市~」だ。

一般会計予算の総額は1,424億600万円で、前年度から2.0%の減額。これは、ミライエ長岡東館や戦災資料館などの大規模事業が前年度にピークを迎えたことによるものだ。特別会計・企業会計を合わせた総予算は2,326億3,460万円で、前年度に比べ0.3%の増となった。

また、経済対策として、令和7年度補正予算67.8億円で前倒し実施する。当初予算と合わせた建設事業費は総額224.8億円を確保し、切れ目のない投資を進める。

重点施策は、総合計画の6つの基本目標に沿って編成した。各目標から主な事業をご紹介しよう(詳細は市ホームページの予算資料をご覧ください)。

■新たな総合計画 “6つの基本目標”

Ⅰ. 誰にも優しく寄り添う共生社会のまち

市民の地域活動を支援しながら、女性が自分らしく活躍できるまちを目指す。また、救急・医療体制を守り、支援が必要な方々が安心して暮らせる環境を整備する。

  • 1. コミュニティ活動の支援 5億5,127万円
    • コミュニティ推進組織による地域課題解決に向けた自主的な取組を支援
  • 2. 女性活躍の推進 305万円【拡充】
    • 市内企業の意識啓発と行動変容を伴走支援、女子中高生のエンパワーメント
  • 3. 災害時の自助・共助体制の構築 1,558万円【拡充】
    • 避難行動要支援者本人や町内会による個別避難計画作成を伴走支援
  • 4. ひきこもり相談・支援体制の充実 1,466万円【拡充】
    • ひきこもり相談支援室に配置するコーディネーターを増員
  • 5. 中越圏域における広域的な救急・周産期医療体制の維持確保 4億9,000万円【拡充】
    • 市内基幹3病院への支援を強化

Ⅱ. 子ども・若者が夢や希望をもち、誰もが学び続けることができるまち

米百俵の精神」のもと、子どもたちの学びと育ちを支える環境を整える。ミライエ長岡の全館オープンに合わせた新しい人材育成の場づくりや、不登校・子育て支援の充実に力を入れる。

  • 米百俵プレイスミライエ長岡の全館オープン 6,055万円【新規】
    • オープニングイベント、中高生専用スペースを開設
  • 不登校児童生徒の支援体制の充実 8,803万円【拡充】
    • 校内支援員の配置校を拡大、自由に過ごせる居場所を増設
    • 子ども・青少年相談センター4,358万円、校内支援体制充実4,445万円
  • 3.地域クラブ活動の支援 4,711万円【拡充】
    • 活動参加費の一部を低減、指導者の全国大会引率費用を支援
  • 4.不妊・不育治療費の支援 2,403万円【拡充】
    • 不育治療費用を助成対象に追加
  • 5.産後ケアの充実 1,016万円【拡充】
    • 宿泊型にデイサービス型とアウトリーチ型を追加して産婦を包括的に支援
  • 6.児童・生徒の冬期通学費の支援 170万円【拡充】
    • 中学生の冬期通学費を助成対象に追加

Ⅲ. 災害や雪に強く、暮らしやすい安全安心なまち

防災情報システムの更新や地域防災計画の改定など、災害に備えた体制を強化。また、特別豪雪地帯長岡ならではの新モビリティや再エネ普及にも挑戦する。

  • 1. 防災情報システムの整備 9,475万円【拡充】
    • 防災カメラと孤立集落に配備する衛星携帯電話の計画的な更新に着手
    • 防災情報システム6,739万円、防災行政無線2,736万円
  • 2. 地域防災計画(原子力編)と避難計画の改定 3,263万円【拡充】
    • 全市民にリーフレットを配布して周知
  • 3. エネルギー政策の推進 2,625万円【拡充】
    • 長岡モデルの雪国太陽光発電ローカルサプライチェーンを強化
  • 4. 鳥獣被害対策の強化 9,922万円【拡充】
    • クマ・イノシシ・シカの捕獲報奨金単価とクマ等の緊急捕獲報酬を増額
  • 5. 新モビリティ導入の検討 284万円【新規】
    • 特別豪雪地帯初の自動運転実装に向けた検討に着手
  • 6. 支所地域の活力維持 7,470万円【拡充】
    • 課題解決型の集落支援員を配置して地域住民による主体的な地域づくりを促進
  • 7. 川口地域交流拠点施設(仮称)の整備 2億50万円
    • 令和9年度中の供用開始を目指して建設工事に着手
    • 跡地測量320万円、建設工事1億9,729万円
  • 8. 基幹道路の整備 計7億990万円
    • 長岡西大積スマートIC開通に向けた機運醸成、左岸バイパス南延伸の一部を供用開始
    • スマートIC整備2億1,900万円、IC関連道路1億7,200万円、IC関連道路※3,600万円、左岸バイパス1億6,690万円、左岸バイパス※1億円、案内標識※1,600万円 ※=経済対策分

Ⅳ. 産業が成長し活力を創出するまち

ミライエ長岡の産学協創センターを核に、産業イノベーションと企業の成長を支援する。外国人材の受入環境整備や次世代農業経営体の育成にも力を入れる。

  • 1. ミライエ長岡の産学協創センターを核としたイノベーション創発 972万円【新規】
    • 産学協創チャレンジ補助金を創設
  • 2. 市内企業の積極的な投資による成長の支援 4,546万円【拡充】
    • イノベーション加速化補助金に特別枠を創設
  • 3. 企業誘致の促進 2,456万円【拡充】
    • 再開発事業や地域未来投資促進法を活用した戦略的な企業誘致を展開
  • 4. 外国人人材受入体制の強化 3,600万円【拡充】
    • 地球広場の機能を拡充し、産官学連携で外国人向けの日本語講座を開催
  • 5. 長岡版スマートアグリの推進 2,040万円【拡充】
    • モデルとなる次世代経営体を育成、水田センサーデータをフル活用

Ⅴ. にぎわいや交流が生まれる魅力あるまち

長岡戦災資料館の開館や歴史文化を活かした記念事業、移住定住促進など、長岡の魅力を内外に発信してにぎわいと交流を生み出していく。

  • 1. 長岡戦災資料館の移転整備 690万円
    • 5月末にオープニングセレモニーや記念講演会を開催
  • 2. ふるさと長岡つながるキャンペーン 5,223万円【新規】
    • 市外で暮らす学生へ定期的に情報発信
  • 3. 河井継之助生誕200年や良寛・貞心尼出逢い200周年の記念事業 2,699万円+290万円【新規】
    • 特別展や講演会を開催
  • 4. 八十里越道路開通に向けた栃尾の魅力発信 455万円【拡充】
    • 道の駅R290とちおとおりなすの一体的な再整備を検討
  • 5. 地域一体となった観光地域づくりの検討 4,468万円【拡充】
    • 令和9年度の新組織設立に向けて準備室を立上げ
  • 6. スポーツ施設の整備 8億4,933万円【新規】
    • 長岡ニュータウン運動公園野球場の整備工事に着手、陸上競技場スタンド改修調査
    • 屋外施設整備2億6,850万円、野球場・園路整備3億6,733万円、野球場・園路整備※2億1,350万円 ※=経済対策分

Ⅵ. 市民の期待に応え、信頼される行政を推進するまち

AIや行政DXを活用したスマート市役所の実現を加速させる。窓口の「書かない化」から生成AIの日常活用まで、市民サービスの質を高めながら業務の効率化を進めていく。

  • 1. 質の高い行政サービスの提供 9,068万円【拡充】
    • AI活用相談支援を拡充、市窓口にセミセルフ端末を設置
    • 行政DX推進課分8,024万円、市民窓口サービス課分1,044万円
  • 2. AI活用のための人材育成 1,524万円【拡充】
    • ミライエ長岡で講演会や体験型ワークショップを開催
  • 3. 市営駐車場と自転車駐車場の包括的な管理・運営方法の検討 654万円【新規】
    • サウンディング型市場調査

■その他の重点施策(その先を見据えたまちづくり、物価高騰対応)

新しい総合計画のスタートに合わせ、その先を見据えたまちづくりにも着手する。また、物価高騰から市民の暮らしを守るため、2つの緊急対策を実施する。

  • 1. ネクスト長岡構想事業 1,069万円【新規】
    • 総合計画の将来像実現に向けて座談会やアイデアコンテストを開催
  • 2. 市制施行120周年記念事業 ―【新規】
    • 市制施行120周年を冠した記念事業を全市で展開
  • 3. 物価高騰対応・暮らしと地域の応援商品券の配布 27億9,000万円【新規】
    • 市民の暮らしを支えて地域経済を活性化
  • 4. 物価高騰対応・小学校給食費の負担軽減 7億8,750万円【新規】
    • 国による負担軽減後の保護者負担相当額を緊急的に支援

令和8年度は総合計画「変わるれ!長岡」がいよいよスタート。転出超過の解消、製造品出荷額等1兆円という目標に向けて、上記の “6つの基本目標” に沿った施策を着実に展開していく。

市制施行120周年という節目の年に、「米百俵の精神」を受け継ぎながら、長岡らしいイノベーションに挑戦していく。市民の皆さんと一緒に、住み続けたい、戻ってきたい、選ばれるまち長岡を実現していきたい。

当初予算案は、3月4日(水)に開会する長岡市議会3月定例会で審議される。

■市制施行120周年記念ロゴが決定!

今年4月に市制施行120周年を迎えるにあたり、記念ロゴが完成した。

長岡造形大学の小林南さんのデザインで、「米百俵」を未来へ引き継ぎ、時代の枠を超えて成長するまちへ、というコンセプトを表現していただいた。春夏秋冬向けなどさまざまなバリエーションも用意されている。

このロゴは、市民・企業・団体など誰でも無料で使うことができる(事前届出が必要)。利用期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日まで。手続きなどの詳細は市ホームページに掲載している。

「変わるれ!長岡」の新たな10年のスタートを、このロゴとともに全市で盛り上げていきたい。ぜひ、皆さんに広く活用していただけるとうれしい。

   関  連  記  事 :  選ばれるまち長岡の礎を創る予算 明るい未来へまっすぐ “6年度予算案” 

 

 タイトル画像 : 

市制施行120周年記念ロゴ