ご存じふるさと納税は、納税者が応援したい自治体(※ 故郷に限らない)に寄附をすると、自己負担額2,000円を除いた全額が所得税や住民税から控除されるという制度で、平成20年に始まった。寄附を受けた自治体は感謝の気持ちを込めて、地域の特産物を返礼品として贈っている。
私は平成28年の市長就任以来、ふるさと納税による財源確保に取り組んできた。返礼品に魅力的な長岡産品を発掘して贈ることで、シティプロモーション(長岡市のアピールと関係人口の増加)になるとともに、販売力の強化が地域経済の活性化につながると考えている。
年を追うごとに、返礼品の充実を図り、今では553品目を数える。昨年度の寄附件数は73,408件、寄附金額は18億9千万円を超えた。(実績はグラフのとおり)
寄附金額は全国1,788の自治体中41位、上位2.3%!に入る驚異的な数字だ。ほんとうに、全国の多くの方から長岡を応援していただいた。何よりも、長岡の特産品が“価値あるもの”であると全国的な評価をいただいたことを誇りに思う。納税先が選択できるというこの制度において、長岡に投資する価値ありとのメッセージなのだから。
■長岡市に寄せられた応援メッセージ(一部) |
人気の返礼品は、お米が圧倒的で、もち、日本酒、牛肉が続く。寄附者が希望する使い道は「『米百俵のまち』長岡の人づくり」が最も多かった。遠きにありて長岡を想っていただいている皆様に心から感謝し、ご期待に応えていこう。
また、日本酒イベント「越後長岡蔵開き2020」が、コロナ禍で中止となったが、イベントに関わる市内5つの酒蔵が、ふるさと納税返礼品として「5蔵純米飲み比べセット」を企画(タイトル画像)してくれた。前向きで心強い。今年ならではの限定日本酒セットをみなさんにお楽しみいただければと思う。
さらに、クラウドファンディング(ふるさと納税を活用)で、市内の3基幹病院で使う人工呼吸器や防護服などの費用に充てる寄附金を募ったところ、3か月間で335万円(達成率101.4%)をご寄付いただいた。53%にあたる179万円が市内の方からの寄附だったことを特筆したい。ありがとうございました。
今後も、ふるさと納税制度を通じて長岡の知名度を上げ、地場産品の消費拡大→地域経済活性化、地域課題の解決、長岡への移住・定住へとつながる意味ある取り組みを進めていきたい。
※ 今年度の長岡市へのふるさと納税寄附金は、7月末現在で15,447件、3億5,954万円。昨年同月比で件数は1.32倍、金額は1.24倍となっている。
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タイトル画像: ふるさと納税返礼品として「5蔵純米飲み比べセット」