産業分野では、生き残りをかけてコスト削減に取り組んでいる。
これは行政分野においても必須の課題である。 長岡市でも、先端技術を使って 事務の自働化を推進している。
なかでも注目は、RPA=ロボティック・プロセス・オートメーション(あたかも透明人間がパソコン操作するように働くシステム)の導入である。
R P A 試験導入後の成果報告会に集まった市職員たち 2019/1 アオーレ長岡
昨年度の試験導入では、「6つの課の計25業務で、年間作業時間にして 合計3,200時間かかっていた業務を 約1,200時間に減らせる」という結果を得た。 62.5% も作業時間を減らせる(!)のみならず、人の作業と異なり、ノーミスが保証されることを考慮すると、数字以上の効率化が実現できたということだ。
この成果が多くのメディアに取り上げられ、またたくさんの自治体からの視察や資料請求があるなど大きな反響をもらっている。
「いっしょにイノベーションを」2019/1 アオーレ長岡
今年度は、もっとRPAの対象業務を増やし、さらに、AIによる手書き文字のデータ化=OCR(光学式文字読取り装置)の導入へとステップアップを進めてゆく。
役所の仕事を時代を先取りするイノベーションで改革し、職員が人間にしかできない作業に専念する時間──例えば、市民の皆さんにじかに接し、ともに知恵を出して政策を作る etc.──を増やしていくこと、そして、コストを削減していくことは、たいへん重要な課題だと考えている。
関 連 記 事: 自動化が威力発揮
タイトル画像: パソコン上のRPAソフト