ここ数年一気に注目度が増しているイースポーツを ご存じだろうか?

eスポーツは「Electronicエレクトロニック  Sportsスポーツ 」の略で、 スマホ やパソコン、テレビなどの電子機器ゲームにおける対戦をスポーツ競技として捉えた名称だ。競技人口は世界で1億3000万人以上といわれ、欧米・中国・韓国を中心に拡大している。もちろん日本でも、さまざまなeスポーツの競技大会が開かれ、プロ選手も活躍している。中学生男子の「将来なりたい職業」の上位に「プロeスポーツプレイヤー」がランクインしており、その人気のほどがうかがえる。

eスポーツは、新しい時代の健康づくりや地域活性化としても期待されている。
今回は、eスポーツにスポットをあててみたい。

 

eスポーツの経済効果と社会的意義(経済産業省HPより)

 

■アオーレでeスポーツ体験会

アオーレ長岡でも今月5日(日)、「eスポーツ体験会」を開催した

 

講師は、人気ゲーム「モンスト(モンスターストライク)」のプロチーム「4Sleepers」のリーダー・くまさんと、チームのメンバーで長岡で農業を営むモモさん。

この日行われた 初心者講習会 ・対戦会・トークショーなどに、子どもから大人まで約150人が参加、家族連れの姿も多数見られた。

親子で参加した方からは、「子どもと一緒に人前でゲームをするとは思っていなかったが、楽しかった」と感想を話してくれた。観客からは白熱したゲームに拍手が送られるなど、会場が一体となって盛り上がる光景は、まさにスポーツの持つ力そのものだ。

※ アオーレ長岡10周年記念事業の一環として、NPO法人ながおか未来創造ネットワークと市が開催したもの。



 

 

 

「モンスターストライク」は、スマホのタッチ画面で味方のモンスターを指でフリックし、おはじきやピンボールのように敵に当てて倒して遊ぶゲーム

 

実は先日の長岡雪しかまつりでも体験会や講演会が開催されている。

長岡駅東口エリアには県内初の長岡eスポーツクラブがあり、日常的にeスポーツを楽しめる環境もできている。長岡のeスポーツ熱は、今後ますます高まっていきそうだ。

 

 

■eスポーツの活用と今後の展開

 

eスポーツが持つ特長──「年齢・性別・国籍・場所に関係なく、あらゆる人が一緒に楽しめる」というグローカルな多様性──が注目されている。すでに、地域活性化(障がい者との交流認知症予防観光イベントなどなど)、学校の部活動(ICT教育国際交流など)、多様な場面で活用され始めている。

日本のeスポーツ市場だけでも2025年に180億円規模(2021年78.4億円)と見込まれ、大きな経済効果の拡大が見込まれている。


 

長岡市としても、eスポーツを活用していこうと思う。幅広い世代に体験機会を設け、指導者の育成とともにeスポーツ人口を拡大し、デジタル人材の発掘・確保、高齢者の認知症予防や健康増進、デジタルデバイド(情報格差)の解消に活用していきたい。子どもたちがお年寄りにeスポーツを手ほどきし、スマホやタブレットの使い方を教える姿も目に浮かぶ。


7月22日(土)に先行オープンを迎える「米百俵プレイス ミライエ長岡」をeスポーツの拠点会場としながら、トチオーレや各地域のコミュニティセンターでも普及・展開を図り、関係交流人口の拡大や地域の活性化につなげていく。

世代と世代をつなぎ、世界につながるクールジャパン!は日本のどこででも実現する。

 

 


   関  連  記  事 :
 世界を牽引するイノベーション人材 まちづくりとイノベーション都市


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令和5年2月5日(日) eスポーツ体験会(アオーレ長岡市民交流ホールA)