6月に入り、市内の新型コロナウイルスの新規感染者数は落ち着いている。医療機関のひっ迫の心配もない。これからは、 感染防止対策を講じな がら、活動を始めよう。
ということで、長岡で日常と活力を取り戻す動きが活発化してきたので紹介したい。地域の魅力を活かしたさまざまなイベントの復活だ。
■ 3年ぶりの越後カントリートレイル
6月19日(日)、小国地域で3年ぶりとなる「越後カントリートレイル2022」が開催された。県内はもちろん、県外からも多くの参加があった。当日おぐに森林公園をスタートしたのは約780人のランナーたち。深緑の小国を颯爽と駆け抜けた。
開催にあたって、地域で結成した実行委員を中心に、感染防止対策の徹底はじめ、コース整備などの準備が入念に進められた。
地元の保育園児・小中学生たちが、応援用うちわや横断幕を手作りしてくれた。加えて、小国小学校の全児童は2.5㎞コースに参加し、小国中学校の生徒はエイド(休憩ポイント)での給水などでも活躍してくれた。
まさに、子どもから大人まで、オール小国で大会を盛り上げてくれた。大変うれしく思う。地域のためにご尽力いただいた皆さんに、心から感謝したい。
ランナーからは、「久しぶりの大会で楽しかった」「地域のもてなしがうれしかった」「自然を存分に満喫できた」といった声があがった」。みなさん、満足いただけたようだ。
ランナーの皆さんに元気をも給水しているエイドの“おもてなし”は、協力している各集落の皆さんにとっても、やりがいと活力につながっている。沿道でランナーに声援を送り、水分補給の手伝いをする集落の皆さんの姿からは、イベントを通してみんなが元気になることが実感できる一日となった。
■ キャンドルナイト@与板
与板地域では、6月11日(土)に蓮正寺で「キャンドルナイト@与板」が開催された。企画したのは地元の20~30代の有志、平成25(2013)年から始まったこのイベントは、今回で10回目を迎える。
今年のテーマは「蓮灯華―しあわせをともす―」。長岡造形大学の学生も会場の装飾などに協力し、蓮の花を表現したキャンドルづくりやドライアイスを使った演出などで活躍してくれた。良寛さんゆかりのお寺につくられた一夜限りの幻想的な世界──多くの来場者を魅了するとともに、地域を明るく照らしてくれた。
■ もみじ園ナイトコンサート
越路地域では、11日(土)、もみじ園でナイトコンサートが初開催された。紅葉の季節だけでなく、四季折々に風情のある園の景色を知ってもらおうと、地元の「越後もみじの会」が企画したものだ。ミュージシャンは県内バンドやシンガーたち。小高いところにある新緑のもみじ園に──背景で暮れゆく越路の街並みがやがて夜景に変わり──ジャズや南米音楽が響くとき、このひとときは特別な空間となった。
会場にはキッチンカーや飲食ブースもあり、訪れた人はスペシャルなイベントを存分に味わえたことだろう。
■ イベントは続く
この週末にも、魅力ある多様なイベントが開催される。
6月26日(日) に三島地域で開催される「寺サウナ in 浄福寺」のその1つだ。
企画主体は、地元の若者グループ「ともぷらす」。本格サウナ体験やヨガをメインに、もちろん飲食、物販など、癒しと憩いの交流イベントを練り上げた。パワースポットでもあるお寺で、三島ならではの魅力に触れていただけたらと思う。
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アオーレ長岡で3年ぶりに行われる「アオーレ!ドイツフェスト2022」も愉しみにしてほしい。
期日は、25日(土)、26日(日)の2日間。長岡市はトリアー市と姉妹都市、バンベルク市と友好都市を締結していて、ドイツが誇る食・文化・産業の本物の魅力に触れることのできるイベントを、平成25(2013)年から実施してきた。今年は、感染防止対策を徹底した中で、ぜひ多くの方から、本物のドイツビールやワイン、ソーセージなどのドイツ料理を存分に味わっていただき、久しぶりの海外を堪能いただけたらと思う。
長期化する感染禍とウクライナ戦争で、この先どうなるのか、だれも分からない。このような閉塞感のなかにあって、喜びと元気をもたらすイベントは大切な存在だ。
その大きな象徴が長岡まつりの大花火大会。今年こそは長岡花火を打ち上げ、何ものにも負けない長岡の心意気を示したいものだと思う。
関 連 記 事 : 2022年スタート
タイトル画像: 越後カントリートレイル2022(2.5kmコース)のスタート風景