長岡は現在、クマ出没特別警報発令中である。
人身被害はないものの、98件の目撃・痕跡が確認されている(10月25日現在)。
クマによる被害はふつう10月に増加するが、猛暑の年は11月にピークがくる傾向があるという。ひきつづき厳重な注意が必要だ。
秋の訪れとともに全国各地でクマの出現が続き、負傷者数が増え、最悪の犠牲者も出ている。本年度4月から9月の人身被害は、15都道府県で109人に上り、かつてないペースとなっている。県内においては6件7人が被害を受け、クマの目撃・痕跡が確認された数は912件(10月25日現在)。この数字は昨年の同時期の約560件を大きく上回る。
今回は長岡のクマ対策と、改めての注意の呼びかけである。
■クマ対策を強化
過去のブログで紹介したように、「防除・環境整備・捕獲」の三本柱で鳥獣対策を進めている。不要果樹の伐採支援(R5年の伐採数:51本)、緩衝帯整備支援(R5年:15件)、電気柵購入補助(R5年:個人88件、団体6件)、捕獲の担い手確保などに力を入れ、成果を上げてきた。しかしながら今年は全国的に、民家付近での目撃・痕跡が多い。エサとなるドングリなどが不作で、人家の柿や栗を求めて山奥から下りてきている。冬眠前に必要な栄養をとるための行動だろう。
そこで市では、次のようなクマ対策を強化中だ。
① 多発地域でのパトロール・注意喚起
〇 広報車による朝夕のマイク広報(栃尾・山古志・川口・小国地域)
〇 警告チラシの配布(栃尾・山古志・川口・小国地域、陽光台、青葉台、親沢町、深沢町、
上富岡町、柿町など)
〇 鳥獣被害対策実施隊の活動強化(地域パトロール、出没危険個所の点検等)
② 多発地域での被害対策防止
〇 クマ鈴の貸与
・計1,268個、栃尾・山古志・川口の全小中学校、深沢小学校)
〇クマ被害防止講習会
・7/30(月)教職員向け(栃尾南小学校)、参加者35人
・9/ 1(金)児童保護者向け(下塩小学校)、参加者60人
③ 全市的な広報活動と情報発信
・ホームページ(出没状況、対策方法等を分かりやすく発信)
・SNS(Dメールプラス、市LINE、防災ツイッター等)
・広報紙(市政だより、鳥獣けものみち等)
・FMながおか連携(緊急告知起動、啓発CM等)
・ながおか便利地図にはクマ出没マップも掲載している ↓ ↓ ↓
④ 部局連携による対策強化
〇関係部局との連携強化
・危機管理防災本部(緊急時対応フロー、対策本部会議開催等)
・教育委員会(クマ鈴配布、スクールバス運行等)
・環境部(生ごみの出し方のなど、クマを寄せ付けない対策の広報等)
■クマから身を守る行動を!
クマの目撃地域に住む方は、エサとなる柿や栗などを早めに収穫し、生ごみや余った野菜・果物を外に放置しないよう徹底しよう。これは、クマだけでなくイノシシ対策にも当てはまる。アウトドアやキノコ採りで山に入る時は、鈴やラジオなど音の出るものを身に着け、早朝や夕方はやぶには近づかないなど、十分に警戒してほしい。
もしも、クマに出会ったら、後ずさりしながら静かに立ち去る。
万が一襲われたら、地面に伏せて頭・首・腹を守ること。
長岡市は、出没情報をホームページや公式LINE、登録制メール「ながおかDメールプラス」で発信している。ぜひチェックしていただきたい。
クマの目撃・痕跡情報や何か不安に感じたら、まよわず鳥獣被害対策課へ。
鳥獣被害対策課 平日日中:0258 (39) 2348
夜間/土日休日:0258 (35) 1123
くれぐれも、クマにご注意を!
関 連 記 事 : 鳥獣対策、成果あり!
タイトル画像 : ツキノワグマと目があったら──静かにあとずさりして視線圏内から出てから立ち去りましょう。