芸術作品(アート)によってまちを美しくしたい、賑わいを出したい、観光客を呼び込みたい、という思いからさまざまな取り組みがおこなわれている。
長岡でも早い時期からアートによるまちづくりに取り組んできた。先日も「長岡芸術工事中」というイベントがまちなかで行われ、多くの市民がアートの楽しさ・感動・驚きをもらった。
※ 第6回目となる「ヤングアート長岡」が、今年、「長岡芸術工事中」に進化、リニューアル開催された 〜【主催:長岡悠久ライオンズクラブ, 長岡造形大学 /共催:長岡市, 「ながおか・若者・しごと機構」 / 後援:商工会議所, 商店街組合, マスコミ各社】
11月3日と4日、街のあちこちで長岡造形大学の学生・卒業生・教員・ゲストアーティスト・地元の専門家がコラボレートして展示や公開制作、イベントなどを展開した。共催、後援者に多彩なセクターを集めており、アートの力に人人が惹きつけられている。主催者によれば「この工事は始まったばかり」とのこと、スチルな“物体”を超えたアクティブな作品(芸術工事)──3Dに時間軸を加えた4D──の魅力が広く浸透していくことを大いに期待している。
ところで、アートとはなんだろう?
美しいもの、素敵なもの、かっこいいもの、癒してくれるものなどアートは個々人だけでなく、まちづくりやビジネスにも資している。しかし、それだけがアートのすべてではない。
「芸術工事中」の作品の中には、違和感を覚える作品、考え込んでしまった作品、意味が良く分からずいらいらした作品、意表をつかれる作品もたくさんあったのだ。そして、私たちの日常感覚・既成概念・思い込み・“常識”・習慣的な思考… に揺さぶりをかけてくる──おぉ、これこそアートだ!──古いものを変え、覚醒を生み、新しい時代をつくっていく。
わがまちには、県下でもトップクラスの水準を誇る「長岡市美術展」を育てた多くの芸術愛好家がいる。また、長岡造形大学は、全国でも珍しいデザイン系公立大学である。長岡のアートの力、これはイノベーションにつながっていくだろう。
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