県内の新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、８月２０日(金)新潟県は、長岡市と小千谷市に「特別警報」を発令した（新潟市は延長）。長岡へは２回目となる。

これを受け、８月２４日(火)から２週間、酒類を提供する飲食店等への営業時間短縮の要請が行われることになる。関係者の皆さまにはご苦労をおかけするが、ご理解とご協力をお願いしたい。なお、協力金については５月同様の内容で支給される。

 

◎長岡市の感染状況

• 人口１０万人あたりの新規感染者数 (直近1週間：8/11～8/17)： 27.30人
  （新潟県：29.43人、全国：81.73人）
• 過去１か月で１日平均4.9人の感染者が報告されている
• 直近２週間では、30代以下の若年層が５割を占める
  40代・50代の働き盛り層の感染もそれぞれ２割となっている
• 感染経路：県外の往来、帰省者からの感染のほか、職場感染から家庭内感染へ繋がり、小中学生や幼児にまで感染が広がるケースが多発している

　

◎営業時間の短縮要請に関する協力金

施設の事業規模（売上高又は売上高の減少額）によって協力金支給額が異なる
　＊中小企業等：1施設当たり35万円から280万円
　＊大企業：1施設当たり最大280万円
　　※申請は、１事業者あたり１回
　　※複数施設を経営する場合、「１施設当たりの支給額」を足し上げて支給総額を算出

 

 

 

これからどうなるの？

新型コロナウイルスの感染が、これからどのような経過をたどっていくのか、国からは何も示されていない（行き当たりばったり？）。専門家の意見も分かれている。要するに「この先どうなるのかは、だれも分からない」状態だ。

そんな中、市としては感染拡大の防止のために、ワクチン接種が当面の最優先課題と考えている。

 

長岡における８月の感染拡大による陽性者を、年代別の見てみると、

６０歳代以上	１１人(　９.９％)
５０歳代   〃	２０人(１８.０％)
４０歳代   〃	２２人(１９.８％)
３０歳代   〃	２３人(２０.７％)
２０歳代   〃	２１人(１８.９％)
２０歳未満	１４人(１２.６％)

　
━━となっていて、ワクチン未接種者の感染が９割以上だ。
一方、接種率の高い高齢者はあまり感染していない。とはいえ、接種後に気が緩み、感染防止を怠ったり出歩いたりすると感染するので（ブレークスルー感染）要注意だ。

ワクチン接種の最大の効果は、なんといっても「感染しても重症化しにくくなる」という点だ。これが、個人にとってはもとより、医療崩壊の防止に大きく寄与し、大きな社会貢献となる。

現在、長岡市の７５歳以上のワクチン接種率は、１回目で約９２％、２回目で約７７％となっているので、まもなく最終的に９２％以上の接種率を達成する。

 

問題は全世代(=全人口)の接種率だ。
８月２０日(金)現在で、

	全　国	新潟県	長岡市
１回目	43.58 %	46.45 %	52.16 %
２回目	33.74 %	38.23 %	41.83 %

となっており、接種が進んでいる長岡市でも、集団免疫に必要な接種率（７割～８割）にはまだ届いていない。
接種計画では１０月中に８割以上の接種が完了する見込みだ。未接種の方は、かかりつけ医での個別接種か、現在受付中の集団接種を受けていただきたいと思う。

　

 

これからの長岡のプラン

デルタ株の感染力の強さは、従来型の常識をはるかに超える。家庭にウイルスが持ち込まれると、あっというまに家族全員に感染が広がるので、家族の一人ひとりが、できるだけ外部との接触を少なくする必要がある。

長岡においては、
① このたびの時短要請などによって、当面の感染拡大をできるだけ抑える
　↓　　↓　　↓
② １０月には希望者全員に対してワクチン接種を完了させ、集団免疫を達成する

という作戦でいきたいと考えている。
少なくとも１０月末までは、飲食の機会を減らすなど、感染防止対策を徹底するよう、皆さまのご協力をお願いしたい。

｟ お  願  い ｠

・マスクや手指消毒のほか、人との接触など感染リスクの高い行動を避け、これまで以上に感染防止対策を徹底してください。

・普段顔を合わせない人との飲食や、多人数での飲食は控えるとともに、県外や県内の感染拡大地域との往来をできるだけしないようお願いします。

   関  連  記  事： 新型コロナ“警報発令中”　新型コロナ“特別警報解除”へ

 タイトル画像： 先回の特別警報(５月)時のようす。営業時間の短縮要請をお願いしてまわる市職員と店主さん。