感染急増をうけて…

長岡市で新型コロナウイルス感染者が急増したのは、この4月末以降だ。人口10万人あたりの感染者数が26.97人  ( 5月5〜11日) となり、ステージ4国が示す感染状況の最悪レベルとなった。

 

これを受け、5月11日(火)、長岡市は「新型コロナウイルス緊急警戒情報」を発出。翌日、市の要請をうけた県が長岡市域に「特別警報」を発令し、酒類を提供する飲食店など約1,800店を対象に営業時間短縮の協力要請を行うと発表した。

 

時短の要請〜寺泊地域の飲食店で
 
家庭に持ち込まないで


いうまでもなく、市内での感染がすべて飲食店由来、というわけではない。が、近所の人たちのつながりで集まる地域の飲食店を基点として、従業員—お客—他の店—家族—グループへと感染が広がり、
大きなクラスターが発生した。会社関係のルートによる感染も多い。長時間の飲食、複数店舗の飲み歩き等が関係していると思われる。

注意すべきは、飲食や会社関係からウイルスが家庭に持ち込まれ、子どもや高齢者に感染が広がる「家庭内感染」が増えていることだ。

すでに、変異ウイルスの影響が指摘されている。新潟県の調査報告では、変異株の割合が30%を超えた。長岡の医療関係者からも、「感染拡大のスピードが速くなっている」「入院患者の症状が重くなっている」と報告を受けている。

感染拡大を阻止するため、最大限の対策を講じていきたい。




 

営業時短は5月末まで

今回の「時短営業の要請※1」は、短期間で感染拡大を抑えこむ※2ためのものだ。
※1  期間は5月末までの15日間
※2  同時に、市有施設の利用制限を行い、人の流れを抑制している


協力要請のため、市内全域の約1,800店に要請文を送り、市職員のべ30人で300店を訪問。私もいち早く、長岡市議会・丸山議長、長岡市飲食業組合連合会・須藤会長とともに、まちなかの飲食店にお願いに回った。

 

大手通りの寿司店で


ありがたいことに、飲食店のほとんどが今回の時短営業に協力的で、店内も手指消毒液はもちろん、アクリル板(パーテーション)が設置されているなど、感染防止対策も徹底されていた。皆さんのご尽力に深く感謝する。

 


長岡市独自の支援も!
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時短営業に応じてくれた飲食店には、時短協力金が支給される。予算総額は約10億円。市長専決で計上することにしている。

協力金とともに、長岡市独自の飲食・サービス業や関連する事業者への支援」についても積極的にご活用願いたい。この支援対象は飲食業だけでない。時短に関係なく、コロナ禍で困っているサービス業全般が対象だ。

 

 

ここまでの「特別警報の効果」

◇最初の1週間で大きく減少
「特別警報」発令 (5月12日(水))以降、5月18日(火) までの感染者数は43人で、
前週の71人から大きく減少した

◇2週目以降も堅調
19日(水)からは、1日あたりの感染者数が5人以内に抑えられている。
直近1週間の感染者数は27人で、人口10万人あたり10.2人となり、これは警報発令時の約27人を大きく下回っている。

しかし、まだまだ油断はできない。
市民のみなさん、引き続き飲食を伴う会合には最大限注意していただき、会社・地域・家庭など身近な場所でも感染防止対策を徹底していただくなど、NAGAOKAながおか が一丸となってこの状況を乗り越えていきましょう!

 

 

チラシ配りでお願い〜長岡駅の通路で


   関  連  記  事: 高齢者向けワクチン接種スタート

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現在、飲食店関係者を対象に無料PCR検査を実施中だ。警報期間中、1日に100人検査できる体制で利用をお待ちしている。陽性者の早期発見は、市中感染の未然防止につながり、陰性ならば、安心安全な営業につながる。ぜひ、飲食店の皆さんから有効に活用いただきたい。もっと詳しく
問い合わせ先:新潟県地域外来検査チーム TEL 025-28-5361 長岡市健康課
TEL 0258-39-7508