2月1日 / 2日、アオーレ長岡で「長岡ものづくりフェア2020」を開催した。
長岡の産業や企業をみなさんに知ってもらい、ものづくりの楽しさを 子どもたちに伝えることがテーマだ。
アリーナに設けられた80のブースでは、市内企業・団体による実演・展示・体験教室が行われ、大変なにぎわいだった。 入場者数 23,800人(2日間)

 



今回は、新しい要素を取り入れた発展型のフェアとした。

・「ロボカップジュニア•ジャパンオープン2020北信越ブロック大会」を同時開催し、ロボット関連イベントをプラス
・「メイカーズmaker’sながおか test typeテストタイプ」という企画で、世界の潮流である「メイカームーブメント」を実感してもらうための展示(&その場で説明を受けられて体験もできる)

 メイカーm a k e r :ここでは、Dプリンターなどデジタルツールを活用して自由な発想でものづくりする個人グループをさす。従来、メーカーと呼ばれてきた製造業(大企業)とは異なる。むしろ素朴に、D I Yディーアイワイ =自分でやる人(作り手)に近い。

 

ロボカップジュニア2020 北信越ブロック大会「サッカー」

 

メイカームーブメント(メイカームーブメントとも)と呼ばれる潮流トレンドは、これまで大企業中心だった製品製造ものづくりが、いま、デジタルツール・情報・仕組みなどをネットに繋げて使うことで、個人が新製品を開発し、さらにネット販売できる=起業も可能になったことから生まれた。

技術開発の手法もオープンソースやクラウドファンディングなど、民主的で開かれているという特徴がある。オープン”である事がよりよいものを生み出している時代なのだ。ところが、不思議な罠にかかったように、たくさんの日本の組織や企業がこうした世界に踏み出せないでいる… 。

 

 

アクリルライトプレート、LED灯ろう
アクリルライトプレート、LED灯ろう

 

さて、デジタルものづくりのイベント「メイカーフェア」は、アメリカのシリコンバレーなどで以前から開催されてきた。日本では「Maker Faire Tokyo」として開催されている。
東京のフェアに毎年出展し、メイカーをめざす人たちにとってバイブルとなっている著書のある高須正和さんも長岡ものづくりフェアに来場し、コメントをいただいた。

「メイカーフェアは、エレクトロニクス中心のオタク系の集まりだが、長岡のフェアは1日の入場者1万人以上、大規模で、しかも多業種が参加しているのがすごい。何より出展企業の担当者が楽しそうに対応しているのがすばらしい」


小学生ロボコン体験コーナー

 

長岡の分厚いものづくり集積を、デジタルと融合したものづくりへと進化させるムーブメントを! その小さなステップを「長岡ものづくりフェア2020」で実現できたと思う。今後、その流れを加速させるために、ものづくりに関わる多くの方々から提案をいただきたいと考えている。

トークセッション〜正面左が高須正和氏、右が秋田純一金沢大学教授

関 連 記 事 :ものづくり、ネクスト
冒 頭 画 像 :ラジオ制作中!〜基盤に部品をはんだ付け〜(エレクトロニクスものつくり教室で)