長岡市の脳血管疾患での死亡率は、全国と比較すると高い。

脳血管疾患の患者のうち8割が高血圧症で、 8割以上が糖尿病を患っている。高血圧や 糖尿病の予防には、適度な運動習慣が重要とされるが、長岡の20歳から64歳までの1日平均歩数は5,700歩で、国の目標値8,000歩を下回っている。また、塩分摂取量は8.9gと多く(目標値7g未満)、特に壮年期男性は野菜摂取量も不足しがちだ。

そこで、スマートフォン向けアプリ「ながおかウェルネスチャレンジ」──長岡市が市民の健康づくりをサポートするためサービス開始したもの──の登場だ。すでに、今月2日(月)から利用可能となっている。

■目指せ、1日8,000歩、塩分7g、野菜350g

アプリ「ながおかウェルネスチャレンジ」は、仕事や家事に追われ健康管理が後回しになりがちな、働き盛りの忙しい世代をはじめ、みなさんの健康づくりへの興味・関心を高め、生活習慣病の発症予防となることを目指している。

歩いた歩数をカウントする歩数計機能のデータは、円グラフで表示され、目標値までの達成度が一目瞭然。食事と歩数を記録することで、カロリー摂取量や消費量、塩分量、栄養バランスも簡単に確認することができ、栄養改善のためのアドバイスももらえる。

加えて、マイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」と連携すれば、AIが健康診断の結果から将来の健康状態をシミュレーションできるようになる(予定)。

歩数や食事、体重などデータを日々記録し、健康診断の結果と併せて一体的に管理することができる。「数多くある健康アプリの中でどれが良いか」と悩んでいる方に、ぜひおすすめしたい。

アプリのきろく画面(クリックで拡大)
摂取カロリー、栄養バランスなどを表示。AIによる栄養アドバイスも(クリックで拡大)

■ ポイント貯めて、楽しく健康管理

このアプリには、もう一つ大きな特長がある。「健康ポイント」だ。

毎日の歩数や食事の記録、市のウォークラリーイベントの参加などに応じて健康ポイントが貯まる。3,000ポイント貯めると、500円分の「ながおかペイ」ポイントに交換できる(1人1回、先着3,000人)。ポイント獲得方法の一覧はコチラ

ウォークラリーイベントでは、アプリ内のウォーキングマップに沿って、歴史や文化、自然に関するチェックポイントなどを巡り、楽しみながら歩くことができる。今月4日(水)に開催した「まちなかウォーキング」には、10名が参加し、「楽しく歩くことができた」「日ごろの歩数を意識するきっかけになった」といったお声をいただいている。

もちろん、ポイ活は、イベントに参加せずとも日常の食事や運動を記録するだけで十分に可能だ。ささやかながら、健康習慣を維持するためのモチベーションの一つになればと思う。

そのほか、健康イベントや講座、役に立つ記事や動画など情報も、アプリ内に随時掲載されるので、健康づくりの“ポータルサイト”として活用していただきたい。

こうした健康アプリを導入した他の自治体の先行例によると、アプリ利用者の10%以上の方に健康診断結果の改善がみられている。これを長岡市にあてはめて試算すると、約2億9千万円の医療費削減効果が期待できる。市としては、まずは今年度3千人、来年度には1万人の登録を目指して取り組んでいく。

アプリの登録は、もちろん無料だ。

登録方法などについてコチラをチェック。電話でのお問い合わせは、ながおかウェルネスチャレンジコールセンター(0570-088083、平日9:00~17:00)まで。

年末年始を迎え、長期休みやクリスマス、忘年会や新年会などのイベントが多く、いつもと異なる生活習慣・食生活になりやすい時期だ。

この時季こそ、アプリで気軽に健康管理を始めよう!

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スマートフォン向けアプリ「ながおかウェルネスチャレンジ」