とにかく暑い──夏が暑いのは当たり前とはいえ… ──これは、、「災害級の暑さ」だ。
国連のグテーレス事務総長は 先月、7月の世界の 平均 気温が観測史上最高となるとの見通しを受け、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化時代が到来した」とアナウンスした。
事実、今年7月の世界の平均気温が史上最高を記録し、日本でも同月の全国平均気温が過去最高を更新している(記録更新は45年ぶり)。
新潟県には連日「熱中症警戒アラート」が発出されている。
長岡市は8月7日に熱中症予防の注意喚起メッセージを出した。日本海側、特に北陸ではフェーン現象が顕著で記録的な猛暑になっている。連日の猛暑日(35°C以上)のおかげで夜も気温が下がらない。市内でも熱中症による救急搬送が増加し、残念ながら亡くなった方もおられる… 。
熱 中 症 対 策
1 エアコンの適切な使用 (特に高齢の方)
・ 高齢の方は暑さを感じにくいので、身近にいる人が声掛けを
2 のどが渇く前に、こまめに水分補給
・ 大量に汗をかいた時は塩分も
3 外出の自粛
・ 炎天下での畑仕事や運動なども避ける
■熱中症予防を強化中!
47の公共施設を「涼み処クールシェアスポット」として指定した。
青いのぼりが目印で、日差しの強い日や熱中症アラート発表時などに、暑さをしのぐ場所として利用していただきたい。指定期間は9月末までを予定している。また、この取り組みに賛同いただいたウエルシア薬局・市内3店舗から協力の申し出があり、11日から涼み処として登録いただくことになった。引き続き、涼み処として登録いただける店舗・施設を募集しているので、ぜひさらに広まってほしい。
○熱中症弱者へのアウトリーチ活動
後期高齢者のみの世帯へ、保健師などによる訪問活動時に、「液晶温度計付き熱中症予防シート」を配布している。見やすいところに貼ることで、室内でも温度変化を意識してもらう取り組みだ。高齢者は暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなりやすく、体内の水分量も少ない。予防シートを活用して積極的な水分補給や室温管理をして、体調に気をつけていただきたい。
○消雪パイプを使った打ち水
大手通りで消雪パイプを利用した打ち水を実施している。
熱中症警戒アラートの発令が予想される平日の午前9時~10時30分、午後1時30分~2時30分に行う。消雪パイプに利用している地下水の温度は年間を通じて13度前後で、夏は冷たく、冬は暖かい水として活用できる。また、打ち水効果によって、路面温度が10度低下するという実験結果もある。
地球の公転は決して止まることはない。いずれ秋が来て冬が来る。だが、この暑さはまだまだしばらくは続くと思われる。お盆の帰省やレジャーに行かれる方も多いだろう。特に、幼児や高齢者の体調変化に気を付けていただきたい。
熱中症警戒アラート発表時には、市からLINEやDメール、消防車による広報、民生委員による注意喚起など、様々な対応をしている。「地球沸騰化時代」を、しっかり対策をして乗り切っていこう。
関 連 記 事 : 雪国マインドで
タイトル画像: 消雪パイプを稼働させてアスファルト道路に打ち水(大手通・アオーレ長岡前)