年末を控え、長岡市でもふるさと納税の申し込みがピークを迎えている。
今年度も申し込み件数・寄附金額ともに増加している。申し込み件数で約5,000件、寄附金額で9,000万円の増加 (前年度同時期比) だ。
寄附金※は、未来を担う若者と子どもたちのため、そして「日本一のふるさと長岡」をつくるための重点施策に活用している。ウイルス禍が長期化する中、多くの方々から長岡を想い、支援していただいていることに改めて感謝したい。
※ふるさと納税という名称であるが、実際は寄付と同じしくみである
■長岡市のふるさと納税寄附状況
| 申し込み件数 | 寄附金額 | |
| 令和２年度 〃 (11月末現在) |
８１,７７３件 ４５,６２６件 |
１８億７,２１７万７,８８１円 １０億４,８０８万８,７２９円 |
| 令和３年度 (11月末現在) | ５１,１５２件 | １１億３,９５８万７,４００円 |
■長岡の魅力が伝わる返礼品
Ｗｅｂサイト「ふるさとチョイス」には、現在、長岡市の返礼品が約８００品目ラインナップされている。今年度の人気ランキングは──
１位 米（約６億円）
２位 酒（約１億円）
３位 餅（約２,５00万円）
米は通年で最も人気がある。なんといっても、江戸時代から日本一の米どころ“越後”の、ど真ん中にある長岡だ。多彩な魅力あるお米を揃えられる。たとえば「金匠米」などで長岡米の実力を全国に伝え、評価を得ていることを誇りに思う。
新年を迎えるこの時期は、日本酒やお餅の申し込みが多くなる。餅は、カテゴリー別人気ランキングで上位に入っている。長岡が誇る特産品が、多くの方から選ばれ、うれしい限りだ。
また、市内４つのＪＡが「長岡市産米ＪＡ販売促進協議会」をつくって共同開発したばかりの特別栽培米コシヒカリパックご飯も、ラインナップに加わった。非常時の備えにもなる便利な常備食だ。全国の皆さんから味わっていただければと思う。（市内では、ＪＡ直売所等でお買い求めいただける）
さらに──
「ものづくりのまち長岡」を知ってもらえるよう、市内企業（メーカー）の製品の紹介にも力を入れている。
今年度からは、日本精機株式会社のＣＯ２濃度測定器「ＣＯ２ Ｌａｍｐ」をはじめ、ヨネックス株式会社のゴルフクラブなども新規に加えた。
いずれも出足好調だ。
これからも、さまざまな返礼品を通して、長岡をより知っていただけるよう、ラインナップを工夫しながら充実させてゆく予定だ。
市内のメーカー・関係者のみなさんには、返礼品に適した製品などの情報をおよせいただきたい。
■ふるさと納税でクラウドファンディングも
返礼品による寄付のほか、市の政策に共感し、応援してくれる方からふるさと納税の寄附を募る「ガバメントクラウドファンディング（ＧＣＦ）」にも取り組んでいる。
長岡市では、これまでに１２の課題解決・新たな事業実施のための企画への賛同を募り、総額約２,７００万円の寄附をいただいている。（これまでのプロジェクトはコチラから）
現在、受付中のプロジェクトを紹介しよう。
○貧困の連鎖を断ち切ろう！意欲ある子どもたちの学力アップを応援！
| 寄附金の使い道 | 生活困窮世帯の中学3年生が学習塾に通う費用を補助 |
| 目標金額 | 1,000万円 |
| 募集期間 | 令和３年11月１日～令和４年１月29日 |
○「米百俵の精神」から生まれた国漢学校の跡地に、100年先の長岡のための図書館を！
| 寄附金の使い道 | 「米百俵プレイス ミライエ長岡」の図書購入費用 |
| 目標金額 | 1,000万円 |
| 募集期間 | 令和３年11月５日～令和４年２月２日 |
ガバメントクラウドファンディングの形をとるとき、「寄付＝投資」という意味合いになる。寄付していただくことは、社会をよりよくし、人材を育てるために役に立ちたいという意思表示であり、集まったお金は、市の政策への賛同と励ましでもある。
このいわばお金を介在したコミュニケーションを心に刻み、プロジェクトを実行していきたいと思う。
ふるさと納税をきっかけに長岡市の取り組みに対する支援の輪が広がっていることに感謝したい。
これもまた「協働」の形だと考えている。
この協働は時空を超えている──未来のために、遠くにいる人が助けてくれる──ものだと思う。
ウイルス禍によって、「地方分散」の流れが目に見えて動き出し、地方での暮らしに注目が集まっている。ふるさと納税は地方と都市の人々が新たに出会う機会でもある。ふるさと納税で長岡ファンを増やし、長岡が多くの方から「選ばれるまち」となるよう、志を高く持って取り組んでいきたい。
関 連 記 事： ふるさと支援に感謝
タイトル画像： 楽天ふるさと納税Ｗｅｂサイト 長岡市のトップページ