外国人人材を求める企業が増えている。いうまでもなく、働き手の不足が原因だ。
長岡の求人中の会社約1,000社へのアンケート( 平成 31年 2月実施)で、回答のあった435社のうち173社(88%)が「人手不足を補う」ため、外国人人材の活用に関心を示している。「専門性の確保」「海外展開への足がかり」「新たな市場開拓」を挙げた企業は、それぞれ24社、22社、18社と意外に少ない(複数回答)。国別では、ベトナムが42%でいちばん関心が高く、フィリピン、インドネシア、中国と続く。業種でいうと、製造、建設、サービス・医療・介護、運輸の順だ。
こうした動向を踏まえ、市でも外国人人材を積極的かつ円滑に受け入れるべく、今年1月にベトナムに行った。
視察先のひとつ、日本企業向けにベトナム人材の送り出しと教育を行う『エスハイ』は、日本語やビジネスマナーなどの教育を行い、年間約2,000人を送り出す会社だ。
このエスハイの代表取締役・レロンソンさんが、このたび私を訪ねてきてくれた。
ベトナム人材を求めている会社の紹介と同時に、彼らが長岡に定着するために必要なケアを考えたいというレロンソンさんの熱意に応え、さっそく介護事業者との意見・情報交換会をセットした。異文化社会の壁を超え、いかに互いがリレーションしてゆくか──手始めの第一歩が踏み出せたと思う。
他方で、私が会長をつとめる長岡グローバル人材活躍推進協議会では、外国人材の受け入れ準備や社内体制整備を学ぶためのセミナーを開催している。こちらも、外国人人材に対する長岡企業の熱い思いが伝わってくるセミナーとなっている。
Win-Winな関係で受け入れが進展するように積極支援するとともに、外国人の皆さんが “長岡市民”として安全・安心・快適に暮らすことのできる環境をつくっていきたいと考えている。
冒頭キャッチ画像の説明:2019.01.15 ベトナム『エスハイ』を訪れる。日本で働くことを目標に2年過程で勉強している。みんな、好感の持てる若者たちだった。