令和3年度の長岡市当初予算案がまとまった。


キャッチフレーズは 「直面する危機から市民を守り、暮らしやすく、選ばれるまちをつくる予算」。 4つの柱を重点施策とした。

①新型コロナウイルス感染症をはじめとする危機への対応

新年度においても、感染症対応は最重要課題だ。市民の皆さんの命と生活、地域経済を全力で守っていく。また、国・県と連携して防災対策を着実に進めるほか、「鳥獣被害対策課」を新設して捕獲活動を強化する。

②市民の活力を生み、安心して暮らせる地域づくりの推進

地域の課題解決に取り組む市民活動を積極的にバックアップして「地域共生社会」を推進し、医療・健康・福祉・子育て支援のさらなる充実、地域インフラの整備など、安全で快適な生活環境を拡充していく。

③未来への投資と地方分散の受け皿づくり

ウイルス禍で「地方分散」が加速する中、企業誘致と移住定住を促し、受け皿に適した“選ばれるまち”を整備して、イノベーションによる地域産業の活性化に全力を尽くす。

④持続可能な行財政運営プランの着実な推進

一般会計の予算規模は1,301億8,800万円(前年度比0.7%減)となる。

◎貯金にあたる財政調整基金の令和2年度末残高は47億円(見込み)で、健全財政を余裕で堅持した。
※財政調整基金の目標額は財政規模の5%(長岡市だと35億円)

令和3年度末の財政調整基金残高も約47億円となる見通しだ。
令和3年度予算案の基金取り崩し額は約5億円だが、決算で入札の請け差などよる執行残が見込まれるため、最終的には基金を使わずに済む見通し


行財政改革を不断に進め、毎年度の収支均衡を図り、財政調整基金を最大限確保していく。

 

日本全体がいま、急速な人口減少と少子高齢化によって、社会経済環境の大きな変化のただ中にいる。加えて、世界的な異常気象による自然災害、さらには、新型コロナウイルス感染症の拡大というダメージが重なる。

この先、何が起きるのだろうか? 

どのような社会・経済・政治になっていくのだろうか?? 

予想は極めて困難で、「何が真実か分からない」(ポスト・トゥルース)時代状況がその困難さに拍車をかける。

それでもなお、想定しうる危機と変化を見極め、対応していかねばならない。苦しい時こそ真価が問われる ! と肝に銘じ、長岡の発展をめざして「未来への投資」に力強く取り組んでいきたい。

 

 

なお、令和3年度当初予算案は、3月1日から始まる長岡市議会3月定例会で審議される。
本会議と委員会の様子は生中継でご覧いただける。

 


  関  連  記  事: 分散の受け皿(ピンチはチャンス)  “責任ある未来づくり”
 タイトル,挿入画像: 予算案概要説明(2021.02.12 記者会見)