8月29日(土)、栃尾地域交流拠点施設(仮称)工事の安全祈願祭が行われ、令和4年のオープンへ向け、無事故を祈った。
老朽化し、 耐震性に問題 のある栃尾支所周辺の公共施設の再編し、栃尾文化センターの隣接地に建設する。
民間事業者の知恵と工夫を活用し、費用を抑えつつ最大の効力をあげるため、設計・施工一括発注方式を採用したところ、地域の伝統である“雁木”を生かした空間設計、使いやすさ、合理的な維持管理を勘案したすばらしい提案が得られた。
2階建て建造物に、交流ホール/大会議室/音楽スタジオ/キッチンスタジオ/図書館などが揃う。屋根付き広場は、隣接する中央公園と一体的に使うことで、多種多様なイベント催行が可能だ。
栃尾のまちではすでに、新施設が単なるハコモノではなく身のある活動拠点となるよう、住民主体で地域を盛り上げるソフト事業が始まっている。
例えば、雪国情緒がある雁木通りの空き家をギャラリーに改修し、来訪者を商店街の「雁木歩き」に誘う「まちなかアートギャラリー事業」。地域の観光資源を見直し、様々な観光イベントを実施している栃尾地域活性化委員会が実施主体だ。
空き家のギャラリーへのリノベーションはDIYで完成させた。
お披露目イベントとして、加治聖哉さん(地域おこし協力隊員の1人で廃材アーティスト)の個展が9月27(日)まで開かれている。(写真下)
このギャラリーは、市内外のアーティストによる作品展示はもちろん、地域イベントや憩いの場にとしても使える。白い壁に映像を映すこともできるので、広くレンタルスペースとして地域外からの利用も期待されている。
交流拠点施設のオープンまで2年。世代を超えた交流の場が、地域の活力・にぎわいの源となるよう、ハード&ソフト両面の準備を着々進めたい。
【栃尾地域交流拠点施設(仮称)】
〇施設概要 拡張可能なホールやキッチンスタジオ、お茶や踊りなどの地域活動に利用する和室や子どもたちの学習スペースを備えた図書館、雨の日でも利用できる屋根付き広場など、さまざまな機能を複合的に配置する施設
〇延床面積 4,317.74㎡
〇事 業 費 19憶7,780万円(この85%は国の補助金を活用)
〇工 期 令和元年9月24日から令和4年3月20日まで
〇供用開始 令和4年度(予定)
〇主な諸室
交 流 ホ ー ル |
可動席220席を設け、住民や地域団体、小中学校の吹奏楽や合唱など各種練習・発表の場及び講演会などの場として利用が可能。また、隣接する小ホールやホワイエと組み合わせることで様々な形での利用が可能。 |
大 会 議 室 | 120人程度までの会議や3室に分けて複数団体での利用が可能。 |
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30人程度までの利用が可能で、料理教室、親子クッキングや配食サービスの作業のほか、イベント時の調理場としての利用も可能。 |
音 楽 ス タ ジ オ | 楽器演奏やバンド活動の練習の場として利用が可能。 |
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閲覧席は学習室を含め50人程度が利用可能。また、館内には子どもに読み聞かせができるお話スペースを設置。 |
和 室 | 茶道や華道、踊りなどの芸能練習ができるほか、ヨガや健康体操などサークル活動の場として利用が可能。 |
半屋外多目的空間 |
雨の日でも利用できる屋根付き広場であり、隣接する交流ルームとの間の稼働間仕切りを開放することで、一体的な利用も可能。さらに、隣接する中央公園と連携した利用をすることで、さまざまな形でのイベント開催が可能。 |
【栃尾まちなかアートギャラリー事業】
〇目 的 栃尾地域の中心部の雁木通りにあり、立地が良い空き家をギャラリーとして改装することで、ギャラリーに訪れる人を地域の文化である雁木歩きにつなげるもの
〇内 容 ①空き家をギャラリーとしてリノベーション
②ギャラリーを作品展示やイベント、憩いの場としてレンタル
③SNS等を通じてギャラリーをPRし、利用を促す
④お披露目を兼ねて地域おこし協力隊の個展を開催
・日時 9月12日(土)10時から
・会場 長岡市谷内2丁目1番28号 1階部分
・内容 ギャラリーのお披露目と同時に作品展覧会を開催
10月初旬から長岡造形大学の学生グループ展を開催
〇主催 栃尾地域活性化委員会(有志、地域おこし協力隊員などで構成)
関 連 記 事 : 共生社会の拠点