「女性活躍」を政策の柱の一つとしてから 1年、“今”を変えるとともに、“将来”を変える動きにもアクセルを踏んでいきたいところだ。
その 一つの動きである「女性の起業支援」については、ブログ記事『「女性活躍」その先に広がる世界』でも触れた。今回はその第二弾をご報告しよう。


 

令和5年2月26日(日)「Nagaoka  Blooming 起業×女性 自分を活かすビジネスを見つけよう」講師:補助金活用&女性プロデューサー 小池裕子さん) 長岡グランドホテルで

 

■ 気運の高まり

日本の起業家に占める女性の比率は、19.3%と少ない(就業構造基本調査)。2012年の調査以降わずか1.4ポイントしか増えていない。女性社長比率は8.2%であり(女性社長比率調査)、産業分野においても女性の活躍はまだまだ… 、いうのがわが国の現状と言える


長岡市はファーストペンギンプログラム (過去記事参照)、若者向けの起業イベント・補助金交付など、起業・創業から成長までの各段階に応じ一貫した支援を行っている。また、平成30年度からの5年間で、市の学生起業家育成補助金ベンチャー企業創出補助金を受けて、学生や教員など18件の起業が実現しているが、そのうち女性は6件で、令和4年度だけで見ると4件のうち2件が女性による起業だった。

※運営体制は4大学1高専・長岡商工会議所・金融機関・関係団体の連携・協力

また、昨年度、新潟県起業支援センターCLIP長岡を通して起業した25件のうち女性は14件で、男性の11件を上回った。女性からの起業に関しての相談、問い合わせも年々増加しており、関心の高まりを感じている。

 

 

 

 

令和5年4月14日(金) リーンローンチパッド先行講演会  ゼロイチ力 事業の作り方 (講師:スタートアップブレイン(株)堤 孝志代表)NaDeC BASE
 
■ さまざまな支援、さまざまな起業の動き

 

こうしたなか、5月20日(土)、今年で5回目を迎えるリーンローンチパッドプログラムがスタートした。この「シリコンバレー流の事業化プログラム」では、仮説を立てて検証するプロセスを繰り返しながら、効率的に新規事業の立ち上げ手法を学ぶことができる。今年参加した26名のうち、女性は10名で、昨年の4名を大きく上回る。その多くは、過去の参加者からの口コミやNaDeC BASEなどのネットワークを通じて評判を聞き、自らもチャレンジしたいと自主的に参加したという。男女を問わず、積極的にチャレンジするスピリットを称賛したい。ぜひ、こうした機会を存分に活用いただき、女性起業家が多数誕生することを期待している。

3人の女性起業家から活動報告。 左から画面のルーラル リーディング・富永美沙希さん、私、暮らしの雑貨店ホピ・清水麻琴さん(長岡造形大4年 ※当時)、ぺえぺえデザイン・山田準子さん(長岡造形大出身) R4/7/29(金)

 

 

このプログラムを通じた女性の起業実績としては、令和2年度に高齢者のITサポート事業を行う(株)雷神(細木真歩・代表取締役)があげられる。雷神は、昨年スタートしたデジタル地域通貨「ながおかペイ」のインストールや登録のサポートコーナーにも大活躍いただき、これまで以上に活躍の幅を広げている。

 

また、昨年7月に、市の学生起業家育成補助金を活用して起業した清水麻琴さん(長岡造形大学出身)は、暮らしの雑貨店HOPI(ホピ)を長岡駅前のすずらん通りにオープンさせた。店内には、セレクトされた小物や食器、アパレルなどの商品が並んでいる。オープンし1年を迎えるが、起業にチャレンジしてみたい人や、同じく市内で起業した人が訪れる交流の場にもなっているという。

 

 

米百俵プレイス ミライエ長岡(7月22日(土)西館が先行オープン)に支援拠点が移転するが、以降も、ぜひ、「起業したい」「チャレンジしてみたい」と思う女性からも、フル活用いただきたい。


長岡市では、女性や学生を対象とした起業講演会やセミナー、交流会などのほか、機会をとらえて女性起業家が活躍できる環境づくりを推進していくことにしている。地方の時代を牽引する力となるだろう。みなさんからも注目していただきたい。

 

 

 

 

 

 

 


   関  連  記  事 :
 「女性活躍」その先に広がる世界  長岡が支援する起業創業

                
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令和5年5月20日(土)リーンローンチパッドプログラム2023 アイデア発想

(会場:NsDeC BASE 講師:スタートアップブレイン(株)堤 孝志代表)