米百俵プレイス ミライエ長岡──令和5年度からの順次オープン──の建設が順調に進んでいる。

「米百俵の精神」発祥の地で、さまざまな人が出会い、交流し、新しい学びとイノベーションが生まれる場となるよう、ソフト面の準備も急ピッチで進めているところだ。

■ 未来への3Dタッグ

大手通表町東地区市街地再開事業で整備する「ミライエ長岡」の機能は、大きく分けて次の三つだ。言葉で整理すると

① 人づくりと学びの場
  互尊文庫、子どもラボ、若者ラボ、若者しごと機構、米百俵財団、歴史・人物の展示など

② 起業創業・産業振興の拠点
  NaDeC BASEナデックベース、ファブラボ、交流サロン、ビジネスライブラリー、起業創業・経営相談など

③ 賑わいと憩いと回遊性をつくる空間
  市民の活動発表やイベント会場、憩いと安らぎの空間、屋上庭園、物販・カフェ・レストランなど

これらが有機的に連携し、新しい動きを連鎖的に引き起こしてゆくための場・空間(3D空間)を用意する。ここで、市民のみなさんの一人ひとりが長岡の未来づくりにかかわり、活発に活動を展開していくことが期待される。

このほど、シンボルマークとロゴが決定、市長記者会見で発表した。

1月21日(金) 市長記者会見


6つの三角形は「長岡の 学び・歴史・文化・産業・未来・交流」を意味し、一体となってミライエの頭文字Mを形作る。6色は未来を創る明るさと多様性も表現している。デサインしたのは廣村正彰氏。東京オリンピック開会式で話題になった、東京2020スポーツピクトグラムの制作でも知られている。

まちなか図書館

ミライエ長岡に互尊文庫を移転し、名称も継承する。
野本恭八郎の唱えた互尊独尊の精神性や、「修養の場」としての図書館の役割を引き継ぎ、起業・創業・産業振興・豊かな暮らし方/働き方を応援する、課題解決型の図書館として整備する。小中高生や市民が参加できるプログラムの実施や、歴史人物史展示を整備した「新しいスタイルの図書館
としてオープンしたいと考えている。

 

昨年12月には、ニーズ調査「まちなか図書館市民インタビューワーク」を開催した。(写真下)

 

世代別インタビューによるニーズ調査

 

中高生・4大学1高専生・ビジネスパーソン・起業家約20名にインタビューして、幅広い世代からさまざまなご意見をいただいた。以下はその一部である。

・図書館は敷居が高いイメージがあるので、リラックスできる空間や友人と一緒に過ごせる空間等、気軽に訪れることのできる場所になるといい。

・別のジャンルの本がテーマごとに置いてあると、普段手に取らない本でも手に取りやすくなる。

・学校の勉強や仕事に活かせる本が置いてあるといい。


ご希望にあるように、知的な刺激や楽しみとともに、リラックスできる場、交流できる空間として整備していきたいと思う。

 

■「子どもラボ」先行プログラム

ミライエ長岡の「子どもラボ」では、子どもたちがさまざまなことに興味を持ち、視野を広げ、自らのやりたいことを実現できるプログラムを展開する。
昨年12月の先行実施プログラムでは、「プログラミングで変身 ~変身ワークショップ~」(写真下)をNaDeCBASEナデックベース開催した。タブレット端末を使って音と光が出る変身グッズを制作し、プログラミングの楽しい体験をしてもらった。参加した子どもたちが、プログラミングをより身近に感じ、興味を持つきっかけになったことだろう。

 

効果音などエフェクトを生み出すユニットを組み合わせ、オリジナルの変身グッズを制作 (どのように動作するかなどをタブレットでプログラム) する子どもたち。

 

また、以前に(令和2年2月)開催したイベント「めざせYouTuber !!」では、子どもたちがこんな動画をつくってくれている。なかなか楽しいし、頼もしい!ご覧あれ。

「長岡花火」紹介   「アオーレ長岡」紹介①   「アオーレ長岡」紹介②

「龍文堂」紹介   「ラコテ岩塚」紹介   「バスケによるまちづくり」紹介

 

 

ミライエ長岡の建設が、着々と進行している。
単に公共施設という建物をつくるのが目的ではない。未来につながる道を探り創っていくための「場」づくりだ。ここから生み出されるもの──、それらはもう現在進行形で動き始めている。この胎動を身近に感じてもらえる取り組みを進めてゆくので、ぜひご参加いただき、来年のオープンを楽しみにお待ちいただきたい。


   関  連  記  事:  図書館の進化、市民とともに イノベーション人材を育てよう

人づくりはまちづくり(米百俵プレイス)

 タイトル画像:
 昨年12月5日(日)開催「プログラミングで変身 ~変身ワークショップ~」で