来春オープン予定の「栃尾地域交流拠点施設」の愛称が「トチオーレ」と決定し、10月23日(土)に開催された「栃尾縁日」で発表された(タイトル画像)。最終投票は、800件を超える応募の中から選出された11候補で行った。1,100票を超える投票の結果が「トチオーレ」だ。
「トチオーレ」には、「トチオで会おーれ(会いましょう)」という想いが込められている。「アオーレ長岡」のようにさまざまな人が集う交流の場となってもらいたい。栃尾地域の「ミニアオーレ」として、親しまれ、愛されることを願っている。
■時代にフィットした「トチオーレ」
トチオーレには、各種展示の会場や人々のたまり場となる「ホワイエ」、屋根付き広場と一体的に利用できる「交流ルーム」、講演会や吹奏楽・合唱などの発表の場として活用できる「ホール」、芸能・サークル活動の場となる「和室」などが設けられ、栃尾地域のコミュニティ活動の一大拠点となる。
先日、建設中の工事現場を視察してきた。
まず感じたのは、想像よりも広く開放的で、大きな施設だということ。地域の人々の多様な活動が展開される姿をイメージすることができた。
正直なところ、これだけの施設を存分に活用していただけるだろうか?との思いが脳裏をかすめるが、さまざまな年代の方々から新たな発想で交流できる場となるよう、ソフト面の準備にも万全を期したい。同時に、栃尾市時代から地域に点在し、老朽化している公共施設を整理統合し、できるだけトチオーレに機能集約する。効率的な施設運営と、新しい時代にあったフットワークのよい機能的なトチオーレを両立させたい。
■オープンに向けてオール栃尾で盛り上げ!
トチオーレのオープンに向けて、栃尾では住民・団体による活動が盛り上がりを見せている。
◎「てづくりアートマルシェ」
今月で開催されたこのイベントは、毎年「カントリーフェスティバル」を開催している市民団体「 Counfes Crew 」と、ハンドメイドショップ「手芸小物 Sourire 」の共催。
ハンドメイド品の販売やワークショップなど出店は30件をこえたほか、館内の神前式場を利用した着付けレッスン、栃尾地域内外の飲食店によるキッチンカーやステージショーなどで、多くの人を集めた。栃尾市市民会館全館をフルに使って行われたこの催しは、トチオーレにバトンタッチして来年3月に40年以上の歴史に幕を下ろすこの施設への想いがあふれた催しとなった。
◎「栃尾縁日」
市民会館・谷内通り・支所前通りなどを会場に、音楽フェスやにぎわいマルシェ、栃尾の歴史を紹介する「ありがとう中央公園For The Good Times@常安寺」などが多彩に展開。多くの人々を楽しませた。
◎「トチオノアカリ」・「謙信公祭」・「てまりまつり」など、ウイルス禍で中止や延期を余儀なくされた多彩なイベントも同時開催され、栃尾地域の伝統や文化を未来につなぐ、意義深い地域イベントとなった。
こうした栃尾愛にあふれる市民のエネルギーはきっと、トチオーレに受け継がれ、トチオーレ発の地域活性化につながっていくだろう。
■栃尾の魅力でさらなる魅力をよびこむ
トチオーレの周辺には「常安寺」・「秋葉神社」・上杉謙信公ゆかりの地・谷内通りの秋葉門前商工プラザ「とちパル」・空き家を活用したギャラリー「白昼堂堂」などがあり、商店街で飲食を楽しんだり、栃尾の歴史や文化に肌で触れるまち歩きが楽しめる。
これらは、「栃尾産業交流センターおりなす」や「道の駅R290とちお」などの産業・観光の拠点との相乗効果も期待できる。
また、少し足を延ばせば、「杜々の森名水公園」があり、栃尾地域の豊かな自然を満喫することができる(公園内には、地域おこし協力隊の加治聖哉さんによるアート作品を展示した「廃材水族館」が5月にオープンしている)。
トチオーレの完成で地域のコミュニティ活動が盛り上がれば、地域外からもたくさんの人が足を運んでくれるだろう。必然的に新たな出会いや交流が生まれる。ここから、にぎわい・活力につながる好循環を生み出し、栃尾地域が一層輝くことを期待している。
いざ、トチオ! 開かれた”新しいイナカ”へと進化して、地方時代のバリューをアピールしていこう!
関 連 記 事: 地域の交流地点
タイトル画像: 愛称発表〜「栃尾縁日」の音楽フェス会場で