今月21日(土)、「第30回長岡市花いっぱいフェア2022」が開会した。
感染防止のため 14日間に分散しての開催だが、さまざま工夫を凝らし、3年ぶりに開催できてうれしく思う。フェアは6月5日(日)まで開催(5月31日を除く)され、さまざまな催しが行われている。ぜひ足を運んでいただけたらと思う。
長岡は長年、花づくり運動を進めてきた。中心となってきたのは、小中学校や保育園・幼稚園、福祉施設、そして地域の市民団体だ。スローガンは「美しい街に住むのではなく、街を美しくして住む」。
今回は、長岡の花づくり運動がテーマである。
■ 地域の花づくり活動に高い評価
長岡の市民団体による花づくり活動は、新潟県下はもとより全国的に高く評価されてきた。毎年、多くの団体がさまざまな表彰を受けている。
今年は、栃尾地域の市民団体「比礼ご近所花壇」が、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した(これで市内団体の受賞は3年連続)。平成15(2003)年から比礼集落ではご近所同士で、集落内や国道351号沿いの花壇の花植えなどを行っている。作業後にはお茶飲み会がひらかれ、自然に交流が生まれているという。
さらに、近年は「全国花のまちづくりコンクール」でも、市内小・中学校、こども園などが最高賞を受賞するなど、高い評価を得ている。
■ 花づくりの輪を広げる
地域の花づくり活動を広げるため、市ではさまざまな取り組みを進めている。
春と秋の2回、町内会・子ども会・老人会などへの花苗の配布もその一つである。昨年は、長岡地域だけで延べ240団体が受け取り、この花苗を活用して新しく花づくり活動をスタートする地域や団体も多い。
また、「長岡市花いっぱいコンクール」に参加する団体には、市の緑花推進指導員が現地アドバイスするほか、花苗の管理方法の講習会を開催している。受けた方々からは、「元気のなかった花がきれいに咲いた」、「花を大きく広げる方法や、どのような肥料を使うとよいか参考になった」などの声が寄せられている。
花を育てることで、優しい心や生命を大切にする心が育まれる。花づくりは人づくり。それに、きれいに花が植えられていると、道行く人々を喜ばせてくれる。が、効果はそれだけにとどまらない。なんと防犯効果もあるというから頼もしい。市民協働のまち長岡で、地域や市民ボランティアの皆さんの地道な努力によって、花づくり=人づくりが進んできた歴史を誇りに思う。
今後も、たくさんのお花好きが花づくりに参加してださることだろう。花や緑にあふれる美しいまちづくりを目指すとともに、花を通した人と人との出会い・交流を生み出す、「花のまちづくり」をずっと続けていこう。
関 連 記 事: 花ハスが咲いたよ
タイトル画像: 花テラス・サポーターの活動(緑花センターの屋上花壇で)