信濃川の左岸を南北に結ぶ幹線道路「左岸バイパス」は、昨年1月18日(木)に北延伸が開通。これにより、「長岡北スマートIC」から 「長岡東西道 路」まで延長約5.2㎞がつながった。
開通から1年が経過し、さまざまな効果が表れてきているので、今後の展開も含めて、ここでご紹介しよう。

■北延伸開通による効果
①移動時間の短縮
- 長岡北スマートICから長岡東西道路の移動時間が約3分短縮。

②交通の分散による周辺交通の円滑化
- 並行路線の交通が左岸バイパスに転換し、交通がスムーズに。
- 長岡北スマート流通産業団地の進出企業から、「三島方面から寺島交差点周辺にかけて渋滞していたが、左岸バイパスが開通してからは雨池町の交差点でバイパスを利用する交通が増え、渋滞が緩和されたと感じている」との声が届いている。

③沿線の企業活動の支援
- 長岡東西道路から長岡北スマートICまで一直線につながり、沿線企業の配送/集荷の効率化および輸送時の安全性が向上。
- 企業からは、「配達・集荷先が多い新産方面・宮内方面は左岸バイパスでまっすぐ行けるようになり便利になった」
- 「左岸バイパスを直進できるようになったことで、右左折する必要がなくなり、交通事故のリスクが軽減された」との評価。

④拠点性の向上と防災力の強化
- 高速道路とのネットワークの強化により、都市活動の活発化および災害時の緊急避難路としての機能が向上。

現在、「長岡東西道路」から「長岡南越路スマートIC」まで、約4.8㎞の南延伸事業を進めている。全線が開通すると、蔵王橋から越路橋までの信濃川6橋と接続し、長岡市の目指す「ラダー型広域幹線道路網」が概成する。
これにより、交通の分散化、広域交流、産業振興、救急医療の迅速化、防災機能強化など、さらなる効果が期待できる。将来的には、さらに南北を延伸させ、小千谷市、燕市に至る広域的な幹線道路のネットワークを構築することを目指していきたい。
■都市の拠点性を高める道路ネットワーク
現在、北陸自動車道の長岡JCTから西山ICの間で「大積スマートIC(仮称)」の整備を進め、早期開通を目指している。併せて、そこへのアクセス道路となる「長岡ニュータウン連絡道路」の整備にも着手中だ。

こうした道路ネットワークにより、高速道路への利便性の向上や産業振興、防災機能の強化を図っていきたい。さらに、国営越後丘陵公園や道の駅、寺泊魚の市場通り(魚のアメ横)など、主要観光施設へのさらなる誘客も期待できるだろう。
また、令和8年秋から9年夏にかけて、国道289号、通称「八十里越」の開通が予定されている。開通すれば、栃尾地域が福島県や北関東などからの来訪者の玄関口になる。これをチャンスととらえ、交流人口の拡大、地域の経済発展、新たな魅力発信に向け、官民連携して取り組んでいくつもりだ。
長岡市が将来にわたって発展し、「選ばれるまち」になるためにも、中越圏域の母都市として、拠点性を高める道路ネットワークの構築に、引き続き力を入れていく。
タイトル画像 :
左岸バイパス 北延伸