住宅(住まい)に求められる機能性や快適性は、 家族構成や生活様式の変化に伴い移りゆく。
新型コロナウイルス禍でのステイホームやリモートワー クのムーブメントを経て、住宅に求められるものはさらに変化してきたように思う。建築後10~20年で外壁や水回りなどの不具合が増え、省エネ化や耐震化の必要も出てくるかもしれない。
暮らしに合わせて計画的にリフォームすることで、その家に長く住み続けることができるだろう。
今回は、住宅リフォームに対する市の支援を紹介する。
■一般住宅リフォーム補助金
住宅に長く──かつ快適・安全・便利に──住み続けるため活用していただきたいのが、一般住宅リフォーム補助金だ。
築10年以上の住宅をリフォームする場合、費用の一部を市が補助する。補助対象の工事例は以下の通り。
- 内装や屋根・外壁の改修
- システムキッチンやウォシュレットの設置・取替え
- 太陽光パネルの設置・改修
- 宅配ボックスの設置
- テレワーク用家具の設置
- エアコンの設置
補助金の条件は、市内の施工業者にリフォーム工事を発注すること。この条件により、この補助金は市内業者への支援(地域経済の活性化)ともなっている。
対 象 現在住んでいる築10年以上の住宅で、
市内に本社のある法人または
個人事業主に発注するリフォーム工事
補 助 額 10万円以上かかる費用の5分の1(上限5万円)
工事期間 来年1月31日(金)まで
申請期限 11月30日(土)までに申請書を郵送で都市政策課へ
※予算がなくなり次第終了 ※過去にこの補助金を受けたことがある方および住宅は対象外
この補助金を活用したリフォーム工事は、平成23年度から13年間で10,700件超、補助金合計は約9億円と、市民の皆様から大変好評を得ている。
住宅にかかわるさまざまなリフォーム工事が対象となるので、ぜひ利用してもらいたい 。
■地震に備え、安全安心な住宅に
元日の能登半島地震では、新潟県内でも甚大な被害が出た。多くの人が不安な思いをしたことだろう。そして、自宅の耐震について改めて考えた人も多いのではないだろうか。
今年度から新たに「長岡市耐震改修促進リフォーム補助金」を設けた。また、「木造住宅の耐震改修工事等の助成」を6月補正で予算を増額した。
(1)木造住宅の耐震診断費の助成 ※6月補正予算で増額
対 象 次のすべてを満たす住宅
① 昭和56(1981)年5月31日以前に建築された一戸建て
② 主要部分(柱、梁など)の大部分が木造
③ 現在、住宅として人が居住している(併用住宅は2分の1以上が住宅部分)
④ 過去に市の耐震診断費の助成を受けていない
助 成 額 診断費から1万円を差し引いた額
申請期限 10月31日(木)までに申込書を建築・開発審査課へ
対 象 次のすべてを満たす住宅
① 昭和56(1981)年5月31日以前に建築した一戸建て
② 主要部分(柱、梁など)の大部分が木造
③ 耐震診断の総合評点が0未満(倒壊する危険性がある)と判定
対象工事・助成額
工事期間 来年1月20日(月)まで
申請期限 10月31日(木)までに申込書を建築・開発審査課へ
※設計及び工事の着手前に申込みが必要
(3)耐震改修促進リフォーム補助金 ※令和6年度新規
対 象 上記(2)の助成で実施する耐震改修等と合わせて行う住宅リフォーム工事
補 助 額 10万円以上かかるリフォ-ム費用の2分の1(上限20万円)
工事期間 来年1月31日(金)まで
申請期限 11月30日(土)までに申請書を都市政策課へ
以上の補助金はいずれも予算に限りがあるため、検討されている方は早めに工務店に相談してもらいたい。今後も市は、住宅リフォームや耐震診断、耐震改修を支援し、暮らしの安心・安全の確保を図っていく。
※長岡市の住宅建設や改修のための制度はこちらから。
関 連 記 事 : リフォーム補助金
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【リフォーム前後の比較】
リフォーム補助金を利用して、壁と襖の張替え、エアコンの取替えを実施。