今、日本(長岡)にとって、最大の課題は「新型コロナウイルスの感染拡大のスピードをいかに遅くするか」ということだ。
きょう(4月1日)現在の政府見解は「まだ緊急事態宣言を出す状況ではない」である。一方で、日本医師会は「宣言を出すべき」として危機感を露わにしている。
4月、年度当初のこの時期は、市外からの転入者の増加が見込まれる。
長岡市は、感染者1名という、まだ比較的安全な状況にあるが、東京都における感染拡大と併せて考慮し、警戒レベルを1段上げることにした。
その内容は、
- 市外からの転入者に対して、2週間の健康管理と行動歴の記録を要請する。
・転入者に市民課窓口で要請する
・市内の4大学1高専などの新入生には各学校で対応 - あらたに312カ所(合計330カ所)の公共施設を、4月2日から2週間閉鎖する。
すでに東京では、市中感染・院内感染が発生している。都知事はギリギリの局面(3月27日)とコメントしていたが、3月から4月長岡への転入者は例年3千人程度あり、首都圏からも多くの方が移り住んで来る。
また、首都圏で自粛強化によって新学期の開始が先送りされると、地元に一時帰省する学生が増えるので、今後しばらくは、感染拡大地域からの「外来」感染リスクに最大の注意を払う必要があると考えている。
最も心配されるのは、医療崩壊だ。長岡地域の医療機関や医師会からも、この点に関しての強い要請があった。もちろん、医療崩壊はなんとしても避けなければならない。
そこで、当面は感染拡大を防ぐ。その間に、医療機関・長岡市医師会にコロナウイルス対応を準備してもらうこととしたい。
長岡市は、しっかりと協力していく。
なお、転入の動きが一段落したら、東京などの状況をみて、臨機応変に施設は再開する。
市民の皆様のご理解とご協力を切にお願いしたい。
長岡市長 磯田 達伸
参考データ: 国別新規感染者数グラフ こちらから引用させて頂いた
ある時点を境に、感染者の指数関数的な激増がありうる。死者数も同様である。対策をして、可能な限りなだらかな増加に止めることが、医療にとっていかに必要であるか分かると思う。
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