子どもの虐待防止についての続きである。
新型コロナ対策の外出自粛の影響で、虐待・DVが増加する恐れがある、いや既に増えているとしてNPO法人から国に要望書が出されている。   サイト参照:NPO法人全国女性シェルターネット
日頃から強いストレスにさらされている場合、新型コロナのストレスでどのような影響を受けるか心配される…。

長岡市では、子どもたちができるだけ学校で安全に過ごせるよう、先手を打って対策している。その1つが4月対策だったが、状況は全国レベルで推移するため予断をゆるさない。
虐待などに関する相談窓口は、平常どおり稼働させる。遠慮なく利用してほしい。対面や電話、メールによるほか、SNS利用も考えてゆくので、機会をとらえ本質的解決への糸口を見つけてほしい。



さて、長岡市は、子ども家庭センターの体制を強化し、4月から「子ども家庭総合支援拠点」とした。
※ 国の「児童虐待防止対策体制総合強化プラン」は、令和4年度までに全市町村に「子ども家庭総合支援拠点」を設置するとしている。

体制について簡単な説明をしておこう。

 

さいわいプラザ(幸町2-1-1 旧市庁舎)
子ども家庭センターは6階にある

 

効率的実効的な対応のため、子ども家庭センター内の要対協ようたいきょう:長岡市要保護児童対策地域協議会(事務局) が、総合調整をする
 市要対協でケースを初期調査(必要な場合に児童相談所へ)。
 要対協で対応する場合、地域の社会資源(人的資源を含む)と連携し、役割分担を決め、状況に応じたサポートをする。
 子育て支援「長岡版ネウボラ」と一体的に取り組む。

子ども家庭センターのマンパワーを増強した
 ・新たに保健師、臨床心理士など専門職を配置

対象者について
 ・支援や保護が必要な妊娠中の女性も含まれる
 なお、ここでいう児童とは 0〜18歳の子どもを指す
 

 

  長岡市要対協パンフレット (クリックで拡大)
  

   

長岡の要対協の連絡先は、0258-39-0889
おはやく

自分が当事者でも、虐待に気づいた側でも、いざ行動を起こすとなると勇気がいるだろう。だが、市のスタッフは小さなサインを求めている。下図に相談先一覧を載せた。スタッフからのメッセージを引用しておこう。

どこに相談したらよいか分からないときは、遠慮なく「子どもサポートコール」(電話 0258-39-2216)にご相談を。乳児から20歳まで、子育てに関するあらゆる悩みをお聞きし、必要に応じて専門機関につなぎます。

必ずしも虐待にあたらなくとも、子どもや育児に関する心配や悩みごと全般に応える体制を整えている。
子どもの発達に心配がある、不登校や非行行動など、一人で抱え切れない問題を遠慮なく相談してほしい。そうしてくださることによって、未然に虐待を防ぎ、笑顔を取り戻すことができるだろう。

自己の限界を知り、必要な助けを求めることは、大人のふるまいだ。問題がこじれるまで放置することこそ、無責任なのだと思う。

 

 

子どもの心配ごと相談先一覧 (画像クリックで拡大可)

  • 長岡市要保護児童対策地域協議会(さいわいプラザ6階。子ども家庭センター内)対象は乳児から18歳未満の子ども。
  • 子ども・青少年相談センター(教育センター1階。学校教育課所管)
    対象は市内の小学生~20歳未満の子ども・青少年とその保護者。



  関  連  記  事 :   虐待防止をネットワークで1
                    オレンジリボンと…
 タイトル画像:   夕刻 柿川のソメイヨシノ
        いつもよりずっと早い開花だ。