「みんなで子育てするまち」を掲げる長岡市は、たくさんの皆さんが 積極的に参加くださっている全国に誇れる〝子育て支援のまち〟だ。
なかでも 大きな力は、母子保健推進員、“母推ぼすいさん”と呼ばれる市民ボランティアさんたちだ。

その歴史は半世紀になる。昭和44年、母子保健推進員制度をつくった長岡市は、ボランティアを募集し、母子保健推進協議会を設立。今年度で50周年を迎えた。
現在、市が委嘱する248人の母推さんが、子育ての悩みの相談に乗り、一緒に赤ちゃんの面倒を見たりして、子育て世帯に寄り添った活動を展開している。
市が依頼して実施している妊婦訪問(妊娠7か月頃)と赤ちゃん訪問(生後4か月頃の赤ちゃんと母親)は、年間3,400件にのぼる。これから赤ちゃんを迎えるご家庭に出向き、準備期から支える活動は、県内でも珍しい取り組みだと思う。


母推さん提案による「ままのまカフェ」〜 子育ての駅ぐんぐん



さて、長岡の母推さんたちが凄いのは、長い歴史を持ちながら、新しい時代のサポーターたらんとしているところだ。たとえば行政との協力運営(これは全国初の方式)で行われている「ままのまカフェ」は、母推さんからの提案で実現した長岡の誇るべき取り組みだ。これによって、よこの広がりが生まれた。

※「ままのまカフェ」〜 子育てについて何でも相談できる気軽なおしゃべりの場。乳児と保護者を対象に、子育ての駅やコミュニティセンターなどで開かれている。(昨年度実績:市内24か所で204回開催、参加親子 約2,000組)

戦後日本も長らく、封建的な仕組みが温存されてきたので、ともすると今もその旧弊が新しい息吹の足を引っ張る。特に女性は理不尽だと感じてきたことだろう。それでも、広い心──負の経験を若い世代に引き継がせるのではなく──で、未来世代を良くしようとする姿に、長岡の明るい未来を見出す思いがする。

 

母子保健推進協議会50年の活動をまとめた記念誌「育ちあい」をいただく。
手作りの編集による力作だ。 ※ 閲覧は、市内の各図書館の閲覧コーナーで 


母推のみなさんには、行政とのパイプ役(市の子育てサービスや地域情報を届ける)として、また、自身の経験を踏まえた助言や心理的サポートを行う身近な相談者として、「長岡版ネウボラ」の要を担っていただいている。心から感謝申し上げたい。ありがとうございます!



   関  連  記  事 :    step-by-step 長岡版ネウボラ
 タイトル画像:    赤ちゃん訪問のワンシーン